恋は始まる前から終わっていた【合作】【Stpr】 2

76話（千颯） ページ32

Aside


「はいはい。青井君がヤギだって事は置いておきましょう。授業始めるわよー」


さっきまで教科書で予習していた先生が前に立っていた。


あれ、前まで優しかったのに……それと、ちょっと先生っぽいな。先生か()


「先生変わりました？」


クラスの誰かが質問する。いいぞもっとやれ


先生は待ってました、と言わんばかりの表情を向けている。待ってたのか。


「消費税が上がったように、先生も厳しさ税上げます」


『厳しさ税ってなんですか』


すかさずツッコミを入れる。いや、本当意味不明。前言撤回、この人は先生ではなくただの頭のおかしい人


「最近甘いような気がするのよ。だから厳しくしちゃいますっ！」


しちゃいますっ！じゃねえよ。厳しくするなー反対だー


「まずこのクラスは纏まってないのよー。次に…」


熱が入ったのか、語り始める先生。このまま授業終わってくれないかな()


あるよね、話だけで授業終わるやつ。私的にはすっごく嬉しい。


「はっ…話し込んじゃったわ！」


まだ30秒も経ってませんが。


「厳しい税あげてくぞー」


えいえいおーっと言いながら拳を上に挙げる先生。


『いやどんな目標？』


今日はツッコむところ多いなー…


「えー、私は望月さんに対し、厳しい税を10%に引き上げる事を誓います」


右手をすっと上に挙げて、すっごい無表情で話している先生はちょっと怖い。


「A、誓うの？」


『ころんお前ぶっ飛ばすぞ』


先生のノリについていったら負けなんだよ…！

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