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昇降口にクラスが貼ってあって
自分の名前を確認すると5組だった
「一番最後かぁ……遅刻した時ヤバそ」
「おい! お前ら! 女がいるぞー!!!!」
「「「うぉおおお!!」」」
無駄にイケボで誰かが叫んだあと俺は知らない人達に囲まれ、胴上げされた
「えっ、まっ、ちょ、え、怖い怖い、おろして! おろしてー!」
「皆やめるんだ! 彼女が怖がってるじゃないか!」
またイケボで誰かが話した途端俺は優しく優しく降ろされた
「すまない、ここはなんせ男子校でね、女子を見ると皆気持ちが高ぶってしまうんだ」
「いや俺男なんで……」
「「「「ええええええ」」」」
こっちがえええだわ
「てか、貴方達誰なんですか?」
「ああ、紹介が遅れたな。私達は織地成高校応援団だ!」
「「「オスッッ」」」
うっ……
「俺達は新しく入る後輩達の教室案内係りなんだ」
「「「オスッッ」」」
うるさっ!
「そうですか、それでは」
なんかこの場だけ無駄に暑くなって来たからすぐに涼みに行きたかった
「あー、まって! その、一目惚れってやつなんだ、だから教室案内だけでもさせてくれないか?」
……えー、なにこの急な展開
俺男だし……
でも先輩だしなぁ、後でボコすとか言われたら怖いし
案内くらいいっか…
「えっと、じゃあ、5組までお願いします…」
先輩の顔が一気に明るくなった
「ここの階段を登って、、ここを右に曲がって、、ここを左に曲がって、、ここを真っ直ぐ進んで、、最後に右に曲がると5組だ!」
「いや、複雑すぎだろ」
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作者名:AQA | 作成日時:2017年7月13日 22時