私とリーチ兄弟は。【ツイステ】 (ページ6)

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5話ページ6

私の話……？

声の方を見ると此方にニコッと笑いかけるケイトの姿が目に入った。
私はぎこちなく微笑み返す。
(目立っちゃうのかな……)

私を挟むようにいる兄さん達は背が大きい上に一緒にいる私が背が小さい為余計目立つので私は一時期背が大きくなるという牛乳を沢山飲んでいたがお腹を壊して泣きながら｢痛いよ……痛いっ｣と言ったので兄さん達が制限を出したので面倒になり飲むのを止めた。
ちなみに特注で背を高くする靴、所謂シークレットブーツを履いているのだが兄さん達の目の前にしてはそれを無駄だ。

フロイド｢早く行こー｣
ジェイド｢さぁ行きましょう｣

私の手を引くフロイド兄さん、私の背中に手を添え押すジェイド兄さん。私はそれに逆らうことなくまた歩き始めて次の授業に向かった。

……。

｢えっと……あとはどれをどうするんだっけ、あ、これか｣

リドル｢待って、それまだ入れてはダメだよ。それは……｣

私はリドルに指示を貰いながら錬金術の実験を行っている。
どうも私は錬金術に関してはからっきしなのでいつもペアのリドルに迷惑かけている。

｢錬金術って苦手。魔法薬学はほかの所で点数稼いでるからいいけど｣

大釜に入っている液体を混ぜながら言うと後ろから先生に声をかけられた。

クルーウェル｢……仔犬、またか｣

｢ｺﾞﾒﾝﾅｻｲ｣

はぁとため息をつき行ってしまった。別ペアのジェイド兄さんを見ると難なくこなしていた。私はぼーっとその様子を見ていると

リドル｢あ、A。教室の窓開けてきて｣

｢え、あ｣

臭いが充満した教室に気付いたリドルが言った。私は｢はいはーい｣と軽い足取りで窓を開けに行こうとすると

ｽﾙｯ

｢！？｣

足を滑らせて転びそうになり目をつぶると何時までたっても身体の何処にも痛みがこなかったので恐る恐る目を開くとジェイド兄さんが顔を覗き込んでいた。