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中原中也side



部下にあの太宰が捕まったと聞かされた





面白ぇ





青鯖が捕まっている情ねぇ顔でも拝みに行ってみるかァ












「相変わらず
悪巧みかァ太宰!」



コッ


彼奴は俺の声を聞いて驚いていた
その顔、傑作だぜ


「…その声は」



「こりゃ
最高の眺めだ」


マフィア幹部
中原中也―――
能力名『汚れつちまつた悲しみに』




「百億の名画にも優るぜ」




「最悪
うわっ最悪」



「いい反応してくれるじゃないか
嬉しくて縊り殺したくなる」




「わあ
黒くてちっちゃい人がなんか喋ってる」




!?



「前から疑問だったのだけど
その恥ずかしい帽子
どこで購うの?」



「ケッ
言ってろよ放浪者
いい年こいて
まだ自 殺がどうとか云ってんだろどうせ」



「うん」



「否定する気配くらい見せろよ…



だが今や手前は悲しき虜囚
泣けるなァ太宰






それを通り越して―――



―――少し怪しいぜ」




ガッ


俺は太宰の頭の髪を掴む


「丁稚の芥川は騙せても俺は騙せねぇ
何しろ手前の元相棒だからな
…何をする積もりだ」


「中也よりAが相棒が良かっなあ」



「手前が相棒なんて俺から願え下げだ!!!」



「それに…何って…見たまんまだよ

捕まって処刑待ち」



太宰はひらひらと手を繋がれた鎖をアピールする。

中々尻尾を出さねぇな




「あの太宰が不運と過怠で捕まる筈がねえ
そんな愚図なら


お前がAに会う前に俺がとっくに殺してる」


「考えすぎだよ
心配性は禿げるよ


はっ!?
まさか…」



俺は帽子を取り
「ハゲ隠しじゃねえぞ
一応云っとくが」

いちいちムカつく野郎だ




「俺は態々ここに来たのは
手前と漫談する為じゃねぇ」


「……じゃあ漫談序に聞くよ。
Aちゃんは元気?」



彼奴は…



『中也〜』

まだ薬に負けずにいた頃のAが無邪気な笑顔で俺に駆け寄るを思い出し






「…




…元気だよ」



寂しそうに呟いた

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麌 琴音(プロフ) - ゆっき〜なさん» ありがとうございます!更新亀ですがこれからもお付き合いいただけると嬉しいです! (2017年11月6日 5時) (レス) id: 177fd1c1c3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっき~な - 初めまして!面白いです。頑張ってください( ・∇・) (2017年11月6日 0時) (レス) id: 597d4e34a8 (このIDを非表示/違反報告)
麌 琴音(プロフ) - らんら♪さん» らんら♪さん見つけられてよかった!ありがとうございます (2017年10月26日 5時) (レス) id: 177fd1c1c3 (このIDを非表示/違反報告)
らんら♪ - やっと見つかったw面白いよ!頑張ってね (2017年10月25日 23時) (レス) id: e91c587f64 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:麌 琴音 | 作成日時:2017年10月18日 21時

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