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Aside


最近は制限が緩くなった気がする。
図鑑以外の本を持ち込んでいい。
太宰さんと中原さんは部屋に入れていい。
食事も上の2人とならとってもいい。
薬の量も減ってきた。


そして一番驚いたのは


「君は今日から太宰君の側近だ。」

と告げられた時だった。

「…。」

私は無言で父の後ろにいる太宰さんを見ると彼は嬉しそうに微笑んでいた。






…。


「あの、なんで私が貴方の側近に?」

ポートマフィア幹部は執務室が与えられている。
今は太宰さんの執務室にいる。
彼は嬉しそうに資料に目を通しながら


「私が君の父に頼んだんだ。」


それを許可した父も、その提案をした太宰さんの思考が読めない。

「……それで私がまさかこんなきちんとした格好をするなんて…」

父に着せられていたヒラヒラの服は流石にまずいので、オーダーメイドで用意してくれた黒服。

「似合っているよAちゃん。」

「ありがとうございます。」

と素っ気ない態度を見せる。

私を全く部屋から出さなかった父がこうも簡単に許すとなると何か裏がある。気をつけなくては…。

…まあその前に


「太宰さん、さっさと仕事してくださいよ。」

机の上に溜まっている大量の資料を見る。
どれだけ溜めているんだ…。


「ねえねえ、太宰さんはやめてよ」

私の話を無視して頬を膨らます太宰さん。


私の話聞いてましたぁ?

頭に資料でもぶち込みましょうか?

え、口が悪くなった?

私の上司を誰だと思っているんですか?

あのペテン師の太宰治さんですよ←

「…では、なんとお呼びすれば?」

「んー…治。」

「では太宰幹部で。」

「ちょ、Aちゃん!?」

「太宰幹部、仕事して下さい。手伝いますから。そしたら早く終わりますよね?」

私が黒い笑顔を見せると太宰幹部は黙った。



ああ




楽しいね。





これが私の幸せ。




その幸せをくれたのが





太宰治…





貴方です。

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麌 琴音(プロフ) - ゆっき〜なさん» ありがとうございます!更新亀ですがこれからもお付き合いいただけると嬉しいです! (2017年11月6日 5時) (レス) id: 177fd1c1c3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっき~な - 初めまして!面白いです。頑張ってください( ・∇・) (2017年11月6日 0時) (レス) id: 597d4e34a8 (このIDを非表示/違反報告)
麌 琴音(プロフ) - らんら♪さん» らんら♪さん見つけられてよかった!ありがとうございます (2017年10月26日 5時) (レス) id: 177fd1c1c3 (このIDを非表示/違反報告)
らんら♪ - やっと見つかったw面白いよ!頑張ってね (2017年10月25日 23時) (レス) id: e91c587f64 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:麌 琴音 | 作成日時:2017年10月18日 21時

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