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Aside

「ふぅ…」

薬を投与された頭がガンガンする。

あれの任務から変わったことと言えば…

「やあ、Aちゃん。
追い出すなんて酷いじゃないか」

太宰さんが私の部屋に住みついているということだ。さっき私が追い出そうとしても、気付けば彼は私の部屋に居た。
父は何も言わなかった。

おかしい…

父は何を考えているのか分からない。


「……。」

私は部屋に盗聴器が仕掛けられていることを知っているので、黙って紙に『太宰さん、仕事して下さい。』と書いて渡すと彼はそれを見て笑う。

「仕事より君と話す方が楽しいよ。
それに仕事は…蛞蝓に押しつけた。」

…蛞蝓?

ん?あのニョロニョロしているやつだよね?
私は蛞蝓というもの…いいえ、物心ついた時から私はこの部屋にいたため、そういうものを本でしか見た事がなかった。

「………。」

私は首を傾げると、ドアが勢いよく開いた。

「おや、中也。
そんなに激しくドアを扱うとドアが可哀想だよ。」

太宰さんは私のベッドに腰をかける。
中原さんは鬼のような顔で


「手前、俺の所に仕事押しつけてんじゃねえよ!!それと、ドアに爆弾仕掛けるな!
お前のせいで部屋が汚れただろうが!」

……汚れた所の話ではない気がするのは私だけだろうか?
それとよく生きてますね中原さん。

「ああ、あれくらいの仕掛け(サプライズ)は…」

「お前よっぽど…」

と喧嘩をし始めた。
私はクスクスと笑うと2人は固まって私の顔を凝視した。



私、何か変なことしたかな?
と考え込んでいると中原さんが私の頭を撫でて

「笑うようになったじゃねェか!」

キラキラした万円の笑みを浮かべる彼。
私の胸がドキッとした。
そんな私の様子をみた太宰さんがムッとして中原さんの手を私から退けて、

「なんせ私が指導しているからね。当たり前だよ。最近は毎日夜が楽しみだよ。」


…。


夜、私はワンピースのパジャマに着替え彼を待つ。

「やあ、ごめんね少し遅くなったよ。」

いつの間に私の部屋に入ってきたのか分からなかったが、太宰さんが色気のある笑顔をみせ、私をベッドに押し倒す
「さて、これからは大人の時間だ」

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麌 琴音(プロフ) - ゆっき〜なさん» ありがとうございます!更新亀ですがこれからもお付き合いいただけると嬉しいです! (2017年11月6日 5時) (レス) id: 177fd1c1c3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっき~な - 初めまして!面白いです。頑張ってください( ・∇・) (2017年11月6日 0時) (レス) id: 597d4e34a8 (このIDを非表示/違反報告)
麌 琴音(プロフ) - らんら♪さん» らんら♪さん見つけられてよかった!ありがとうございます (2017年10月26日 5時) (レス) id: 177fd1c1c3 (このIDを非表示/違反報告)
らんら♪ - やっと見つかったw面白いよ!頑張ってね (2017年10月25日 23時) (レス) id: e91c587f64 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:麌 琴音 | 作成日時:2017年10月18日 21時

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