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Aside


「ごめん…ね…攻撃出来なかった。」

「いや、いい判断だった。
お前の異能を発動していたら今頃、パニックになってただろ。」

私は腐ってもあの歴代最少年幹部だった太宰治の側近を務めていた。

なのにあんな攻撃を受け止められなかった。



失態





「俺の方こそすまねェ。
1人にさせるべきじゃなかったな。」



私に怪我が無いか確認する。
私は首を横に振る。


「…大丈夫。
……それより何処にいってたの?」

聞くと「あ…あぁ…」と歯切れの悪い返事が返ってくる。
彼はポケットからやや細長く、赤いリボンがついた箱を取り出し「…ん…」と言って差し出した。



「??」


私は差し出された箱を両手で受け取り、リボンを解き、開けると



「…え…。」



中也と同じ型の黒い手袋と綺麗な水色の蝶が輝いているネックレスが入っていた。


ネックレスは先程街の通りで見かけ目に留まったものだった。

(綺麗…)

と思ったが血で汚れた私には似合わない品物だった。




中也は其を分かっていたのだ。

「…な…んで…。」



「俺は手前の彼氏だ。彼女であるお前の考えなんて筒抜けだよ。綺麗なお前には似合う。」



ああ



何でこの人は




私の欲しい言葉も言ってくれるのだろうか





「中也…」



「あ?」



「大好き 」



「っ…それ、反則だろお前。」


中也は恥ずかしそうに私の頭を乱暴に撫でた。

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麌 琴音(プロフ) - ゆっき〜なさん» ありがとうございます!更新亀ですがこれからもお付き合いいただけると嬉しいです! (2017年11月6日 5時) (レス) id: 177fd1c1c3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっき~な - 初めまして!面白いです。頑張ってください( ・∇・) (2017年11月6日 0時) (レス) id: 597d4e34a8 (このIDを非表示/違反報告)
麌 琴音(プロフ) - らんら♪さん» らんら♪さん見つけられてよかった!ありがとうございます (2017年10月26日 5時) (レス) id: 177fd1c1c3 (このIDを非表示/違反報告)
らんら♪ - やっと見つかったw面白いよ!頑張ってね (2017年10月25日 23時) (レス) id: e91c587f64 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:麌 琴音 | 作成日時:2017年10月18日 21時

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