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Aside


中也だろう、この声は。

声からして相当怒っているだろう。





「ちゅ…や……くる…しぃ…よ…」



私の苦しい様子を見て中也はカッとなる。




「……おい……聞いてんのか…其奴から…手を離せって言ってんだろうがぁあ!」


中也はフィッツジェラルドに攻撃を仕掛ける。

フィッツジェラルドは「おっと」と言って避け、私の首から手を離す。






地面に両手をつき身体を支えながら私は
「ゲホッ…ゲホッ…」となる。



中也はフィッツジェラルドから背で私を守るようにして


「大丈夫か!?」


と切羽詰まった様子で聞いてくる。
何時もはよっぽどの事がない限り焦らない彼が珍しい。

本当は大丈夫だと言いたいが私は頭に血が上っていた。




「……フィッツジェラルド…


マフィアの名を貶した…貴方を…私は許さないっ!」



私は息を吸って異能を発動しようとしたら中也が手で私の口を塞いできた。


「やめろ、今のお前が異能を使えば周りに居る一般人を巻き込むかもしれねェ。
太宰が近くに居ない今、暴走したお前を止められる奴が居ない。」



「っ…」


私は我にかえり辺りを見回すと一般人がコチラを【恐怖】の目で見ていた。
その一般人の中には子供が居た。まだ幼くコチラを不思議そうな目で…



「…………。」





「……手前、組合の者だろ。
此奴に何か用かァ?」


ギロっと中也はフィッツジェラルドを睨みつける。



首領の命令もないのに喧嘩はまずいから、中也我慢してる。
今にも殴りかかりそうな顔だ。



「おやおや、姫(プリンセス)には騎士(ナイト)が居たようだね。
今日は出直すとしよう。」


ふぅと肩を態とらしくすくめる。

去ろうとしたフィッツジェラルドに
私は




「予知しよう。
貴方は負けます。
ポートマフィアも探偵社も潰せない。
…私の予知は外れない。
さっさと去った方が身のためよ。」


と言うとフィッツジェラルドは笑う。


「私が負ける?
有り得ない!!」



「ハハハ」と笑いながら彼は去っていった。

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麌 琴音(プロフ) - ゆっき〜なさん» ありがとうございます!更新亀ですがこれからもお付き合いいただけると嬉しいです! (2017年11月6日 5時) (レス) id: 177fd1c1c3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっき~な - 初めまして!面白いです。頑張ってください( ・∇・) (2017年11月6日 0時) (レス) id: 597d4e34a8 (このIDを非表示/違反報告)
麌 琴音(プロフ) - らんら♪さん» らんら♪さん見つけられてよかった!ありがとうございます (2017年10月26日 5時) (レス) id: 177fd1c1c3 (このIDを非表示/違反報告)
らんら♪ - やっと見つかったw面白いよ!頑張ってね (2017年10月25日 23時) (レス) id: e91c587f64 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:麌 琴音 | 作成日時:2017年10月18日 21時

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