守りたいもの【中原中也】

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Aside



「先程ぶりかな？
？

服装が変わっているな。
中々似合っているぞ」


フィッツジェラルド…




「…何故貴方が？」


私はベンチから立ち上がり戦闘態勢にはいる。

私の異能は周りを巻き込む。

なので一般人を巻き込まないようにしているが





今は構っていられない。




「まあそう殺気立つな。」


「敵を目の前にして殺気出さないでいられるとお思いで？…用件は？」


中也と此奴が鉢合わせしたらややこしいことになると思い、用件を聞きだす。


「…君を勧誘しに…」



またその話ですか。


「貴方、執拗い方ですね。
お断りしたはずです。」




「いくらだ？」


「はい？」


「いくらで私のものになる」


治が昔読んでくれた本に書いてあった。
人は分かち会えない人間が必ず1人はいると。


治は「私は中也かなあ」と言っていた。



多分私は





フィッツジェラルドだろう。




「探偵社の社長も言ってたように金で買えないものがありますよ、フィッツジェラルド様。
私の事は諦めて下さい。」


「気に食わんな」




私は首を掴まれた。


「がっ…」





ギリッ

私の首を掴む手が強くなる。
周りの人達はコチラを見て悲鳴をあげている。



っ

之が痛み



私の首を掴む人なんて今迄居なかった。
私を傷つける人なんて居なかった。



今迄護られていたから。






「貧乏人の戯言といいたいが…君は貧乏人ではなさそうだ。」



？



「私はある本を探している、それにはあの人虎が必要だ。
そして私にはもう一つ目的がある。
それは────」





「手前、Aからその汚ねえ手を離せ！！」

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