彼氏に嫉妬させよう大作戦。

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you side








｢お昼どこで食べる？｣


と聞くと 'いい場所がある' と言ったテヒョン






無数の階段を上って、重たいドアを開く








｢いやいや立ち入り禁止だよ!?｣



ドアが空いた先には青空の広がる屋上


もちろん立ち入り禁止です

なにがいい場所だよ…!!





｢だいじょーぶだいじょーぶ。それなら鍵開けとかないよ〜｣



そう言うと繋いでいた手を解き、スキップをして屋上に踏み出した









.







｢わ〜!! Aのお弁当すげ〜!! ｣



と目を輝かせた隣にいるテヒョンが持っていたのは潰れて原型がわからなくなったパンたち





｢テヒョンさん その可哀想なパンたちは何｣



チョコパンなんかパンからチョコが出てますよ



｢俺のお昼｣


｢そんなの食べてるからひょろひょろなんだよ｣


｢ひょろひょろじゃないもん〜｣



ぷくっと頬を膨らませ、鞄の中で下敷き状態になったであろうチョコパンを頬張っている






テヒョンのお昼ご飯はいつも適当


よく寝坊するテヒョンは お母さんが作ってくれた朝ご飯を食べずに 何度も無駄にしたため

お母さんが怒ってお昼まで作ってくれなくなったらしい






まあこの子らしいといえば この子らしいのかもしれないけど







｢私の食べる？｣


｢え!? 食べる!!｣



またきらきら目を輝かせ、身を乗り出して私のお弁当を見ている






いや、正確には私のお弁当の中にある 卵焼き 狙っている









｢はいはい卵焼きが欲しいのね｣



伝わったことに満足して 大きくうなずいた大きな幼稚園児テヒョンくん





そして 食べさせろ と言わんばかりに口を大きく開いている





前言撤回 幼稚園児より幼いと思われる








｢はいどーぞ｣


｢ん!! んっま!!｣





優しい私は卵焼きをプレゼント




もぐもぐ口を動かしているこの幼稚園児以下は幸せそうに目を細めた









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