彼氏に嫉妬させよう大作戦。

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Jimin side







新学期になって、新しい後輩が増えた

その中の一人がヘヨンだった。







｢ジミン先輩おはようございますっ｣


俺を見かけるたびに挨拶をしてくれる

綺麗な黒髪がゆるく巻かれていて、可愛らしい子。









そして、その日も下駄箱でAが来るのを待っていた









｢あははっ、それでね＿＿｣

聞き覚えのある声が聞こえる

俺の大好きな人の声








｢あっ、A おは………………え｣








'おはよう'と言いかけて止まった








なんでテヒョンと一緒にいるの？

なんで手繋いでるの？

今、目合ったよね…？




胸がちくりと痛む。


そしてこれを境にAが俺を避けるようになった。









.









その日の午後、Aにお昼を断られた

しかもまたテヒョナと食べる、と。



不安で胸がいっぱいだった。

もやもやした黒い雲が心の中で渦を巻いているような、そんな気持ちだった。







｢ジミン先輩!! 数学教えてくださいっ｣



1人中庭で悩んでいたらヘヨンに勉強を教えて欲しいと頼まれた。








｢おお、ヘヨン。……あー、これはね、ここに3を足すとこうなるでしょ？そしたら、この公式を使って解くんだよ。｣



幸い、俺は数学が得意だ。




｢あーっ、そういうことか!! ありがとうございます!!｣


問題を解けたときには、嬉しそうな笑顔を浮かべたヘヨン


｢またいつでも聞きにおいで｣









ふと屋上の方を見上げた時だった





テヒョンがAの頭を撫でているのが見えた


｢…は？｣









…ねえ、Aは誰が好きなの？

俺のこと、嫌いになった？






生憎、Aの表情はよく見えなかった。









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