8話 ページ9
アイ「……………………」
『……………………』
暫く静寂に包まれ、気まずいため何か話を振ろうとしたが、対して面白い話題がなかった私は、真顔でその場に立ち尽くしていた。
どうしようかな。グルッペン様、何しに来たんだみたいな顔で睨んでくるし、私も早く部屋に戻りたい。
「それではこれで。」の一言が言えない私は、その沈黙に耐えるしかなかった。
メイド「……アイリス様、ここに居られましたか。婚約者様がご到着なされましたよ。」
アイ「………………わかりました。すぐ向かいますわ！」
メイド「付き添い致します。」
いつの間に居たのか、彼女専属のメイドが言うと、引きつった顔をしていたアイリスは笑顔で呼び掛けに答えた。
やっとのこと沈黙から解放され溜め息を吐くと、肩が一気に軽くなる。
アイリスとメイドさんが居なくなってしまった廊下には、互いを厭う二人が、取り残されていた。
グル「…………それで、何故来た？」
『……………先程申し上げませんでしたか？たまたま通りかかっただけです。』
グル「それなら、わざわざそちらから話しかけてくるなんて珍しい事をするんやな」
『…………………はぁ、』
グル「俺は、アイリスがお前のせいで傷ついているからやめろと言ったんだ。なのに何故、今日に限ってそんなわざとらしく近付く？」
『…………………。』
グル「言え。アイリスに何をした」
一方的に、暴論を述べられ、頭が痛くなってきた。
彼の言葉に応えず、無視し続ければ諦めてくれるだろうと思っていたが、そうでもいかないみたいだ。
本当、その手のことに関しては彼が強すぎる。
『……………ふふっ。グルッペン様は相変わらず、頭が固いですね。』
グル「どういう意味だ？」
『分からなくて良いですよ。』
ニコッと、ざらでもなく愛想笑いを浮かべると、彼は怪訝な顔をした。
というより、そろそろ行かせてください。この廊下の更に奥の方に私の自室があるのはご存知ですよね。
『………………それでは、この辺で失礼致します。』
グル「……………………」
そう言うと、私は足早にその場から立ち去った。
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清水(プロフ) - けんまおし1016さん» コメントありがとうございます。誰と結ばせるのかそもそも結ばせないのか、大枠は考えているのですがまだ誰とも恋愛的な話になっていないので、そういった要素もこれから沢山入れていけたらなと思っております！更新頑張らせていただきます！ (2022年12月19日 20時) (
レス) id: 17bca52c33 (このIDを非表示/違反報告)
けんまおし1016(プロフ) - これめっちゃ良いですね！面白いです!!早く続きがみたい!!更新待ってます!!おいgrさぁぁん!!!なにしてんだよぉぉぉ!!!私的にはknさんよりrbrさんと結ばれたら幸せそうだと思ってしまいました!まじで大好きです!!!!! (2022年12月19日 19時) (レス) @page41 id: 92260459e9 (このIDを非表示/違反報告)
清水(プロフ) - 愛宮リリーさん» コメントありがとうございます。gr様の心情が今後どう変わっていくかも見どころですね。読者様のご期待に応えられるよう、作品更新頑張らせていただきます！ (2022年11月20日 23時) (レス) id: 0542043d54 (このIDを非表示/違反報告)
愛宮リリー(プロフ) - シスコンにも程があんぞ！！！もうちょっと夢主ちゃんを大切にしろやぁ！！！…じゃないと今まで動画でコラボしてきた人達(wt.ntjo組、r運営、dzr社などなど)の強い人達(kntk.trzo.kntm.Qnlyとか。これは偏見含む)が倒しに行くって(^^)あ、これからも頑張ってください！ (2022年11月20日 21時) (レス) @page33 id: 35cd5650de (このIDを非表示/違反報告)
清水(プロフ) - 蛍さん» 本当に申し訳ないです…！いざ書こうとしても筆が進まず、更新が遅くなってしまいました。コメントありがとうございます！ (2022年11月8日 20時) (レス) id: 17bca52c33 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：清水 | 作成日時：2022年8月12日 23時
