8 ページ10
横山side
授業中…皆は黒板を必死に見つめていた
ボクはそれほど勉強に興味が無いから
ただボーっと外を眺めている
ボクの少ない休憩時間は
誰の目も届かない所にでの休み時間だけ…
ボクは超高校級の俳優だから
いつでも、どこでも、どんな時でも
常に気を配っていなさいって
だから学校でも俳優の横山Aでいなさいって
母さんに言われてる…
そんなの疲れちゃうよね〜
でもどこで誰が見てるか分からないし
気をつけなきゃね！
だってボクは、超高校級の俳優だもーん
あれま、ボーっとしすぎて授業終わっちゃった
これからどうしよう、また裏庭に…
いや…行くにしても、休むにしても、時間が少ないかぁ
お別れの挨拶まで教室にいるのもな〜
嫌なんだよね…でも裏庭に行くのもなー
着いた途端教室に戻らなきゃ間に合わないから
行く意味ないし…
暇すぎて、横の席の真宮寺くんの姿を見た
真宮寺くんはとても難しそうな本を読んでいた
超高校級の民俗学者と何か関係があるのかな
真「…そんなに見られると照れるヨ」
『えっ！？ご、ごめん…邪魔しちゃった？』
真「大丈夫だヨ、今読み終わったからネ」
真宮寺くんの読んでる…ぐにゃぐにゃした本
撮影でこんな感じの昔のものを使った事あるけど
何が書いてあるか全然分からない…
この感じ…真宮寺くんは読めるんだ、凄いな〜
『それどうやって読むの？…その、ぐにゃぐにゃしたやつ』
真「ククッ、気になるかイ？なら、君にとって分かり易いモノから教えていこうかナ」
真宮寺くんは民俗学というモノをたくさん教えてくれた
きっと彼にとっては序ノ口もいい所なんだろうけどね
民俗学というモノは聞いていて凄く面白い
聞いていたらあっという間に時間が過ぎて
お別れの挨拶も終わっていた
『あれ、誰もいない…やばー真宮寺くん帰ろー』
真「そうだネ、あまりにも遅くなると、君のこの後の仕事に支障が出来るかもしれないからネ」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：コヒ・ミルキー | 作成日時：2023年11月25日 2時
