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真宮寺side
ククッ、この学園のムードメーカーである横山君が
学園の皆から気味悪がられている僕と友達ネ…
これもまた彼お得意の演技なのか
これこそ彼の本音なのカ…
こんなに興味を惹かれたのは初めてだヨ
ここまで心中を読めない人には会った事がないからネ
流石は超高校級の俳優ダ
横『それじゃあ改めまして、横山Aでーす！これからはお友達としてよろしくね！』
演技かどうかは置いておいて、違和感を感じさせない
彼は本当に凄い人間だネ
｢僕は真宮寺是清、よろしく頼むヨ｣
横山君と手を交わした時、僕は少し驚いた
元々小柄だと思ってはいたが
僕のと比べると彼の手は小さかったから
少し捻れば折れてしまうかもしれない…
横『真宮寺くんの手は大きいね〜羨ましいよ、こんなに大きいならボールを片手で持てるの？』
「どうだろうネ…僕は体育の授業にはあまり出ないから試した事は無いけど、持てると思うヨ」
そう言っただけなのに彼は目を輝かせた
おもちゃを新しく買ってもらった子供のように
何がそんなに彼を楽しませるのか…
横『明日の3時限目って確か…体育だったよね、ボールを使う競技だったら持ってみてね！』
「嗚呼分かった、約束だヨ」
僕達は小指を絡めて
行動に移すのは難しくない約束を交わした
ボールを持つだけの事を約束するなんて
思ってもみなかったヨ
たったそれだけの事なのに
横山君はとても嬉しそうに笑っている
このまま関わっていく事が出来れば
彼の本性も見えてくるのかな…？
僕の中の直感が言っている
彼は、彼の中には…
今まで会ってきた人間達とは比べものにならない程に
美しい何かがあると…
僕は彼の中にあるソレを、見てみたいんだ
ただ、彼は超高校級の俳優
そう簡単には引き出せないだろう…
だからこそじっくりと時間をかけて
…彼に近づいて行かなければならない
決して僕の素顔がバレないように
慎重に、彼の本性を引き出さなければならない
大丈夫、大丈夫だ…僕ならやれル
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作者名：コヒ・ミルキー | 作成日時：2023年11月25日 2時
