【真宮寺是清】君は誰よりも美しい【男主】 (ページ32)

今日:10 hit、昨日:28 hit、合計:729 hit

28 ページ32

真宮寺side

今日の僕は機嫌がいい
新たな民俗を見つけた時以上にネ

何故ならば僕の最愛の人、姉さんが退院するんだ

昔から病気がちの姉さんが行きたいと願う場所に
連れて行ってあげられると思うと
恥ずかしながらテンションが上がるというモノだヨ

病院から連絡が来て
学校に遅れた僕を心配してくれたのは横山君
他の皆は僕を気味悪がって
むしろ僕がいない事で嬉しそうにしているからネ

ー｢ねぇ最近の横山君ってさ｣ー

ー｢噂の真宮寺と仲良いなんて、おかしいよね｣ー

ー｢真宮寺じゃ全然横山君と釣り合わないのに｣ー

ー｢あんまり近づいて欲しくないよね…｣ー

横『ごめんね…真宮寺くん、ボクの友達が…』

｢うーん…僕は慣れているから大して気にとめていないヨ、それに他人の言葉よりお互いがどう思っているかが何より大切だという事を、僕が1番わかっている事だからネ｣

横『へぇ…真宮寺君ってすごいね、なんか大人っぽい！』

皆の言葉を聞けば、普通なら僕から離れていくだろう
にも関わらず彼は最初に謝罪を口にした
珍しいなぁ、本当に…見ていて飽きないヨ

横『真宮寺くん、民俗学のお話してよ』

真｢いいヨ、この前の続き…どこまで話したかナ？｣

横『この本に載ってるところまでだよ！』

真｢おや、わざわざ買ったのかイ？｣

横『うん！真宮寺くんのお話聞いてたらボクも欲しくなっちゃって…ダメだった…かな？』

真｢いや、そういうつもりでは言った訳ではないヨ、ただ…嬉しくてネ、そんなに楽しみにしてくれている事がサ｣

横『真宮寺くん話すの上手だから聞いててワクワクするんだもん、だからもっと楽しみたくてさ、予備知識だっけ？うん、予備知識を付けてるんだー！』

そうして微笑みながら
横山君はオシャレな栞が挟まれたページを開いた