【真宮寺是清】君は誰よりも美しい【男主】 (ページ4)

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横山side

今朝の仕事が終わり、疲れた体で学校へ向かった
着いた時にはもう午前の授業が終わっていた

教室に通学カバンを置いてお昼ご飯を食べる場所を探し
そして偶然見つけた静かな裏庭に腰を下ろした

草木が散乱していて陽の光は全くない
多分こんな所には誰も来ないと思ったから
肩の力を抜いてボーッとしていた

ふと強い視線を感じたから、そっちの方を見ると
あまり見かけない人が立っていた

いつから見てたんだろ…

彼は真宮寺是清くん
ボクの同級生で超高校級の民俗学者なんだって〜
なんか凄い人らしいよ〜？
まぁ、ボクはそういうのにあんまり詳しくないから
実際に何をするかは知らないんだけどね！

真宮寺くんが言うには
毎日同じような授業ばかりで疲れたから
誰もいないここに来て休みに来たって言うけど
ボクには、真宮寺くんが
この平和な毎日に飽きてるように見える

ボクもまぁ毎日同じような事の繰り返しに飽きてたから
同じ考えを持ってる人が近くにいて嬉しいけどね

そしてボクは持ち前の演技力で真宮寺くんに
ここにいてとお願いしたら快くOKしてくれた

『ボクね？ずっと前から真宮寺くんとお話してみたかったんだ〜！』

真｢ほぉ、それはまたどうしてだイ？｣

『真宮寺くんからは他のクラスメイト達とは何か違うものを感じたんだよね、超高校級ってのもあるかもだけど、ボクは君みたいな子が大好きなんだ、心に何かを抱えている人っていうのかな？』

真｢なるほど、君はなかなか…変わっているネ｣

やばい…また変な事言っちゃった…！
…おかしいな…いつもならこんな事絶対言わないのに…
バレたらお母さんに怒られちゃう…

真｢君も僕と同じで、人間観察が得意なんだネ、でもなければそんな所まで人間の思考は行き届かないサ｣

『お、怒らないの…？』

真｢何故怒る必要があるんだイ？｣

『だってボク…ほぼ初対面なのに変な事言ったから…』

真｢ははっ、僕はそんな事全然気にしないヨ、君がそう言うのは、僕に対して君が少しでも心を開いてくれている証拠なんだからネ｣

『…おかしいよね、今日初めて話した筈なのにボクがもう心を開いてるって…まぁでも、心を開いたって事はボク達はもう友達だね』

なんて言うか真宮寺くんとは…入学式で顔を見た時から
いや、その後の教室で見かけた時かな
仲良くなれそうな気がしていたんだ