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横山side
真宮寺くんはどこまで送ってくれるんだろう
何かお返ししなきゃいけないかな…？
でも…真宮寺くんは…
…見返りを求めてる人達と違って
本物の善意でやってくれてそう…
真宮寺くんが何をあげれば1番喜ぶのか
ボクには全然分からない…
真宮寺くんは自分のことをあまり話さないから
『…ねぇ真宮寺くん、真宮寺くんはどうしてお姉さんに会わせてくれたの？ボク達は最近話したばっかりなのに』
ボクがそう言うと
真宮寺くんの綺麗な手がボクの髪に触れた
普段は編み込みにしてるんだけど
休みの日だから目立たないように髪留めも外してる
真宮寺くんは
そんな自由にされたボクの毛先を軽く摘んだり
女性顔負けの細くて綺麗な指先で解きほぐしてる
『真宮寺くん…？』
真「あぁ...すまないネ、どうして君を姉さんに会わせたか、だったかナ？それは…」
真宮寺くんの言葉は続かなかった
意味はわかっているのに表現の仕方が出てこない時ような
真宮寺くんの表情には微かに困惑のようなモノが見えた
きっと真宮寺くんの中には
真宮寺くんが今まで味わった事の無い感情が渦巻いている
ボクにはその正体はわからない…
…でもそれは
ボクが真宮寺くんのお姉さんに会っちゃったから
生まれてしまった感情なんだと思う
真「…姉さんが君に会いたいと言ったからだヨ、だから僕は君を姉さんの所へ連れて行った、それだけサ」
言葉を紡いだ真宮寺くんの顔は
大きくて真っ赤な夕日に当てられて
全く見えなかった
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作者名：コヒ・ミルキー | 作成日時：2023年11月25日 2時
