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真宮寺side
今の僕が何を言おうが、彼の心は動かない
これは一体…どうしたものか
…こんなに未知な人間は初めてだヨ
どんな言葉を投げかけるのが正解か
こんなにも分からないなんて…
「…君は、もう姉さんには会いたくないのかイ？」
横『そんな事ない！…っ！ご、ごめん急に大きな声出して…会いたくないわけないよ、せっかくできた友達だもん…でもそれだと真宮寺くんに悪いなと思って…』
「………」
嗚呼…彼は姉さんの事をとても考えてくれている
今までに姉さんに会わせた奴らは
姉さんに近付こうと僕に擦り寄ってきた
だけど横山君は、僕らの為に自ら距離を置こうとしている
横山君は…なんて素晴らしい人間なんだ
もはや、隣にいるだけでは足りない…
…っ！
…僕は…なんて事を考えてしまったんだ…
姉さんというものがありながら…
生まれた時から…
姉さんを愛しているというのに…
姉さんだけを愛しているというのに…
…愛していたのに
でも…物足りないんだ…
…姉さんだけじゃ…
……………
……………………
………………………………
…姉さんじゃ……足りない…
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作者名：コヒ・ミルキー | 作成日時：2023年11月25日 2時
