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横山side
あの人は…真宮寺くんのお姉さん
真宮寺くんの心の中の暗くて深くてドス黒いモノは
きっとあの人によって出来ている
…あの人にはもう会っちゃいけない
もちろんお姉さんのことは大好きだよ
たくさんお話できて楽しかった
でも…真宮寺くんは暗い顔をするから
もうあんな顔させたくない
あそこはきっと…
他人が踏み込んじゃいけない領域なんだ
…ボクなんかが…気安く近付いていいモノじゃない
真「まだおいで、姉さんも喜ぶからネ」
『お姉さんは…真宮寺くんのとても大切な人…すごい優しい人だった、でもボクがお姉さんと話すと真宮寺くんは疲れた顔をする…真宮寺くんと話すとお姉さんは…よく見ないと分からないけど悲しそうの顔をする…だから…できるなら、もう会わない方がいいと思うんだ…』
ボク達が病院を出た時に
窓から手を振ったお姉さんの姿を思い出す
そしてお姉さんに手を振り返した真宮寺くんの姿も…
微笑み合う2人はとても綺麗で
太陽の光でキラキラ輝いて宝石みたいで
そよ風が2人の綺麗な長い髪を靡かせて
その風景を見て初めてボクの心はほんのりと暖かくなった
家族っていうのは本来こういうモノなのかなぁ
見てるだけで自然と笑顔になれるような…
真宮寺くんとお姉さんは
世界でたった1つのもう二度と創り出せない
見る者全てを魅了する最高傑作の絵画
涙が出そうになった
2人がお互いを思い合っていて
そんな2人が羨ましくて…
それにボクに微笑みかけるお姉さんの目は
なんだか…怖かった
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作者名：コヒ・ミルキー | 作成日時：2023年11月25日 2時
