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真宮寺side
今朝は時計が鳴る前に目が覚めた
起きて直ぐに登校の準備をしたから
まだまだ登校時間に余裕があるというのに
家を出てしまった
家にいてもつまらないし
外だと何か面白いものが見れるかもしれない
時間を潰す理由ができたと思えば…
だとしても暇だな、こんな時間じゃカフェも開いてない
いや、僕が趣味の一つでもあれば
時間を潰せたのかもしれないのにネェ…
嗚呼…退屈ダ
こんな時間から姉さんの病室に行く訳にもいかない
どうしたものか…
横『あ、真宮寺くーん！』
特に何か買うわけでもなく
種類の多い自販機を眺めていたら
背後から横山君の声が聞こえた
こんな時間に彼がいるわけがないと思っていたけれど
走って飛び付いてきた彼の体温が
彼の存在を僕に知らしめていた
「やぁ、おはよう横山君、どうしたんだイ？こんな時間に外を出歩くなんて」
横『えへ、母さんに今日の仕事を休みにしてもらったから一日遊ぼうと思って、朝から歩き回ってるんだぁ』
プライベートの彼は
前に会った時のように制服を着ているわけではなく
緑と白の色がグラデーションになっているパーカー
黒と白のチェック柄のズボン
自分は有名人、という自覚があるのかただのオシャレか
縁がブラウンの伊達メガネをかけており
シロクマが小さく書かれた黒いベレー帽を被っていた
彼の話を聞くと
気分が乗れば学校にも顔を出すらしいが
確率としては低いそうだ
まぁ彼の服装を見れば、そんなの一目瞭然だけどネ
となれば彼は…今日一日、自由行動という訳か…
「横山君、君はこの後の予定は決めているのかイ？」
横『んーそういえばまだ何も考えてないな』
「…なら、僕と一緒に過ごしてくれないかナ…まぁ簡単に言うと僕の用事に、君にも付き合ってほしいんダ」
横『真宮寺くんの用事…？うーん…真宮寺くんがいいなら、連れてってほしいな』
「なら決まりだネ、少し時間を潰してから行こうカ」
横『…学校はいいの？』
「嗚呼、毎日同じ様な内容で時間の無駄だからネ」
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作者名：コヒ・ミルキー | 作成日時：2023年11月25日 2時
