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真宮寺side
???「あぁ…素敵だったわ」
僕が何か食べ物を買いに行っている時に
姉さんが例の横山君が出ているドラマを見ていた
僕が姉さんの病室に戻った頃には
もうエンディングが流れていた
テレビの中の横山君は、綺麗な自然に囲まれていて
スポットライトに当てられていた
???「是清、お帰りなさい」
「嗚呼ただいま、面白かったかイ？」
???「えぇ勿論、見ているとまるで私まで同じ場所にいるような感覚になってね…もう、言葉では表せないわ…」
クスクスと姉さんはとても楽しそうに笑った
…最後しか見ていない僕でさえそう思ったのだから
毎週見ている姉さんは、心の底からそう思っているだろう
さすがは超高校級の俳優だ
あぁ…彼の演技を見てみると…もっと知りたくなるヨ
このドラマを見ていた姉さんに感謝だネ
???「あら、もうこんな時間なのね…是清、暗くなる前に帰りなさい、ここにいてくれるのは本当に嬉しいけれど、遅くに帰って是清に何かあったらと思うと…怖いわ…」
「そうだネ…姉さんがそう言うなら帰るとするヨ、変な人に絡まれないように姉さんも気を付けるんだヨ…？」
???「えぇ、ありがとう」
美しい所作で僕に手を振る姉さんに
僕も手を振り返し、廊下と病室を繋ぐ扉を閉めた
あァ…姉さん…僕の事を心配してしてくれたんだネェ…
帰りがあんまりにも遅くなると僕に何かあるかもなんて
顔半分を覆い隠すマスクが無ければ
周りの人達全員に引かれていただろうネ
何故ならボクは…無意識の内に…笑っていたから
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作者名：コヒ・ミルキー | 作成日時：2023年11月25日 2時
