12 ページ16
横山side
□「ハイカットー！！！」
レンズの中に映る重苦しい空気の中に響いたのは
我らが演者を束ねる監督、牧野省三さんの声だった
皆の肩から僅かな力が抜けたのが分かった
牧「いやぁ皆素晴らしい演技だったよ、この調子ならもしかすると視聴率100%いくんじゃないのかァ！？」
ー「監督ぅ、ちょっと落ち着いてくださいよー」
〜「そうです…まだ一話を撮り終えたばかりなんですよ？」
×「でもテンション上がるのは分かるな」
△「そうだね、ここには僕達だけじゃなく、役者を目指している人達全てが憧れている、芸能界の大先輩達が推薦した者が集まっているからね」
そう、彼の言う通り
ここには大ベテランの俳優達…
世界に名の知れたディレクター
色んなところで活躍している演出家
外国の方でもドラマ化、映画化された大人気小説家
そんな人達に選ばれた
様々な所で素晴らしい評価を受けた
知らない人なんていないだろう俳優達が集まってる
…なんでボクなんかがここにいるんだろうなー
超高校級って呼ばれてるし、監督達にも褒められるけど…
本当に先輩達を見てるとボクなんてまだまだ…って
彼らと一緒に仕事してると…そう思う
牧「横山君！君も凄い良かったよォ、やるねぇ？」
『いえそんな！ボクなんてまだまだですよ…先輩達の演技を見て色々と勉強させてもらってます！』
×「…緊張しなくていいなんて言っても無理な話か、まぁ俺も同じような感じだし、やっぱ偉い人達の前じゃ無意識に肩の力が入るもんな、わかるよ…」
この人は昔からボクと同じドラマに出演してる先輩だ
ボクが子役時代の頃から可愛がってくれて…
お互いの母さん同士も凄い仲がいいんだぁ
ボクは昔から
この人の背中を見て育ってきたと言っても過言では無い
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：コヒ・ミルキー | 作成日時：2023年11月25日 2時
