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真宮寺side
???「それで是清は、その子の事を気に入ったのですね」
「そうなんだヨ、いつまでも見ていたいと思う程にネ、まぁ…それでも姉さんには及ばないけどサ」
あの道で横山君と別れてから
そのまま姉さんの入院する病院に行っタ
家に帰っても…しなければならない事は特にないからネ
???「是清が初めて会った人をそんなにも気にするなんてね、私もその子に会ってみたくなったわ」
嫉妬…してくれているのかナ
目移りなんてしないのに、僕の方が心配だヨ
素晴らしいナニかを持つ彼に姉さんが目移りしないかとネ
「姉さんがそう言うなら、次来る時に連れてくるヨ」
僕がそう言うと姉さんは嬉しそうに笑った
嗚呼…この笑顔には
いくら僕の心を揺らがせた横山君すら
天と地の差、全くと言ってもいいほどに…敵わないヨ
???「うふふ、ありがとう…楽しみにしておきます」
敵わない…あの彼ですら姉さんを越せない
だから…この痛みは
心臓の奥に感じる、針を刺すような痛みは…
気の所為だヨ…
僕が愛しているのは姉さん…彼女だけなんだから…
最近会ったばかりの他人が入り込める余地などないんだ…
だから…彼はただの友達で…
それ以上でも以下でもない
僕はただ、いつ会えなくなるかも分からない彼女を…
彼女の向ける笑顔を、脳裏に焼き付けておけばいいんだ
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作者名：コヒ・ミルキー | 作成日時：2023年11月25日 2時
