九十六本 ページ49
威榧side
モノクマの言われた通り
ジャバウォック諸島の中央にある島に来た
来たはいいけど…
モノクマの顔が彫り込まれた大岩があるだけで
他には何も無かった…
まぁ1番怪しいのはやっぱりモノクマロック？だけど
…あんな大きいの、どうやって作ったのかな
しかもこんな短期間で…
初めて来た時はなかった…よね？
田「ククク…この先にある封印されし裁きの間、一刻も早くこの目に焼き付けたいものだ」
『…帰りたい』
七「流石にダメ……だと思うよ？」
ソ「威榧さん、お気持ちは分かりますが…今は誰もいなくなってほしくありません…」
「……逆らえば何されるか分からないし、勝手なことはしない…うわっ！」
突然目の前に毛玉が飛んできた
謎の毛玉は素早く俺のカバンの中に消えていった
田「っ！貴様何をしている、早く取り出せ！」
『えっ？わ、わかった』
慌ててカバンの中を探ると
何も入っていない瓶の中にハムスターが詰まっていた
4匹も入ると瓶の中はぎゅうぎゅうで
息できてるのかな？苦しくないかな？って思う
そして俺はハムスターが落ちないように
瓶の中が密室にならないように
気を付けて取り出した
田「ヤツらは…破壊神暗黒四天王は無事か！？」
『お、落ち着いて！ハムスターは皆無事だよ…危険物は当然剥き出しにしてないし、薬品もキツく蓋してるから』
瓶の中でぐっすりと眠るハムスターを見て
安心したのか田中君は深い溜息を吐いた
田「そうか、それなら…良かった…」
あれ、田中君結構まとも…
変な事ばっかり言うから、ずっと変な人かと思ってた
でも優しそうな顔でハムスターを撫でる田中君を見てると
そんな考えはすぐに無くなった
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作者名：コヒ・ミルキー | 作成日時：2023年11月18日 11時
