九十一本 ページ44
筒見side
大広間に戻れない僕と同伴の左右田君は
一番怪しい事務室を片っ端から調べ回った
でも事務室からは
全く手掛かりが見つからなかった
頑張って探したけど…
操作が進まず、停滞するこの場で
日向君はペコちゃんのことを見ていた
辺「わかっている…私を疑っているんだろう?」
日「えっ？」
辺「だが、無理もあるまい…予期せぬ停電が起き、その最中に十神が殺されてしまったのだ、そして、旧館のブレーカーはこの事務室にある…そこにいた�爐呂梱瓩了笋�怪しまれるのは当然だ」
狛「事務室にいた�爐呂梱瓩辰道�は…」
左「やっぱ、そうか…オメーは事務室にいなかったんだな…でも、どうしてだ?オメーはここでブレーカーと凶器入りのケースを見張ってたんじゃねーのかよ?それなのに…勝手にどこ行ってやがったんだ…？」
「ちょ、ちょっと待ってよ、2人ともペコちゃんが十神君を殺したと思ってるの…？」
日「それは…」
辺「私は職務を放棄して持ち場を離れた…疑われるのは仕方あるまい、だが…うっ！！うぐ…くっ…！」
ペコちゃんは突然うめき声を上げると
その場に片膝をついてしまった
「だ、大丈夫！？」
辺「い、いや…少し体調が優れぬだけだ…悪いが…し、失礼するぞ…」
左「失礼するって…なんだよ？」
狛「辺古山さん…この旧館の方は、さっきから誰か入ってるみたいだから…ホテルの旧館とかコテージをお薦めするよ」
日「…え？」
辺「クッ…なかなか厳しい道のりになりそうだな…」
左「あ、おい、どこ行くんだよ筒見！」
「ペコちゃんのこと守るの、体調が悪い時に何かあったら危ないからね！それに2人がペコちゃんを怪しんでるから、僕がペコちゃんを監視する」
辺「す、すまない…」
僕は額に大量の冷や汗を浮かべながら
フラフラと歩くペコちゃんを支えて事務室を後にした
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作者名：コヒ・ミルキー | 作成日時：2023年11月18日 11時
