八十九本 ページ42
日向side
小「……」
「小泉…大丈夫か？」
小「うん、大丈夫…な訳ないじゃん！最悪だよ！だって…さっきまで一緒に話してたヤツが…いきなりあんな事になって…こんなの最悪に決まってんじゃん、しかも、殺したのは私達の中の誰かなんでしょ！？」
日「まだ…そうと決まった訳じゃないだろ…」
小「…決まってるよ！アンタだってとっくに認めてんでしょ！？しかも…犯人を暴けだなんて…仲間を殺した犯人を突き止めろなんて…」
日「俺だって嫌だけど…やらなきゃ…助からないんだぞ、自分だけじゃない！みんなの為にもやらなきゃいけないんだ！」
小「あの停電の時…アタシがもう少し冷静に行動してたら、十神は死なずに済んだかもしれないよね、そうしたら、こんな事にならずに済んだのに…」
日「そんな風に…自分を責めたってしょうがないだろ…」
小「あー、もうっ！！男に慰められるなんて、こんななアタシらしくないよっ！ねぇ、日向、今のは聞かなかった事にして！わかったよね！？」
日「あ、あぁ…わかったよ…」
小「とにかく…今は深く考えるのはやめるよ、みんなの足手まといにはなれないもん、それに…アタシだけが持ってる手掛かりだってあるかもしれないし…」
日「…手掛かり？」
小「写真だよ、ほら、停電の直前にアタシが撮ってたでしょ？」
日「そうか…あの時の写真か…」
小「見てみる？デジカメだからすぐに見せられるけど？」
日「本当か…頼む！」
小「えっと、この写真と…それと、この写真だよ、この2枚の写真が、停電直前にアタシが撮った写真なんだけど…」
小「あ…れ…？」
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作者名：コヒ・ミルキー | 作成日時：2023年11月18日 11時
