八十八本 ページ41
威榧side
いつもは血の固まり具合から
その人の死亡時刻とかを調べるんだけど…
モノクマファイルには
そういう事まで事細かく書かれているから
めんどくさいことはしなくても良さそうだ…
俺と一緒に検死をしてる罪木さんはずっと泣いてる
恐怖か悲しみか…または別の感情が…
罪「うゆゆぅ…仲間の死体を…し、し、調べなければいけないなんて…！で、でもっ！私は医療に携わる人間ですからっ！だ、だ、だから…私がなんとかしないとっ…！ななな…なんとか…な、なんとか…」
日「その前に…もう少し落ち着いたらどうだ？」
罪「そうですよね…ま、まずは…落ち着かないといけませんよね、わ、私は…ただでさえ…そそっかしい方ですから…」
日「それは…あの転び方を見れば分かるけど…」
『いや、あれはそそっかしいってレベルじゃないだろ…』
罪「そ、その節は誠にお見苦しい姿を…ひゃーーーーん！ま、また思い出しちゃったじゃないですかぁー！」
…あの光景が…脳裏に焼き付いて離れない
それほどにあの光景は衝撃的すぎた…
どれだけ苦しい状況でも、あの光景を見たらなんか…
俺はまだマシって…思ってしまいそうで…怖い…
罪「あうぅ…私ったら…みんなの前であんな恥ずかしい格好を…っ！」
日「恥ずかしい格好って言うか…何がどうなったらあんな事になるんだよ」
罪「な、なんか…停電に驚いて絨毯で足を滑らせて…踏ん張ったり…もがいたりしている内に…ふゆうぅ…やっぱり恥ずかしいですぅ…！お願いですから…記憶から抹消してくださーい！」
日「そ、そう言われても…簡単には忘れられないって言うか…ごめん」
罪「うえーん…堪えられないですぅ…！」
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作者名：コヒ・ミルキー | 作成日時：2023年11月18日 11時
