【狛枝凪斗】この薔薇を君に【男主】 (ページ35)

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八十二本ページ35

威榧side

日「ウ、ウソ…だ…ウソだ！殺されたなんてウソだッ！」

日向君が『殺された』そう叫んだ途端…
重くて、どす黒い絶望が
みんなの周りに一気に広がっていった

それは…つまり…
十神君が誰かに殺されたという事実を
みんなが受け入れた事を意味していた…

辺「な、なんだ…これはッ！？あ、あれは…十神なのか？」

七「どうして…こんな事になってるの？どうして…十神君が？」

しばらく姿を消していた辺古山さん
誰も来ない事を不思議に思っていたのか
外で見張りをしていた七海さんが
大広間に駆け付けた

モ「ふむふむ…これで、この場にいないのは九頭龍クンだけのようですね…じゃあ、そんな彼に知らせる意味でも、さっそくあれやっちゃいましょうか！」

[ピーンポーンパーンポーン…！]

モ「[死体が発見されました！一定の操作時間の後、『学級裁判』を開きます！]」

『学級裁判…？』

モ「ほら、前にも説明したでしょ？オマエラの中で殺人が起きたら、『身内に潜んだクロは誰か？』を議論してもらうって」

日「は、犯人を…突き止めろって言うのか…？」

モ「そう！オマエラはこれから捜査をして、十神クンを殺したクロを暴かなきゃいけないんだ！」

小「あり得ないよ…誰かが殺したなんて…そんな事ある訳ないって！」

モ「うぷぷ、そういう過度のリアクションは、かえって自分を疑わせる結果になりますぞ…」

狛「ボ、ボクは信じないぞ…ボクらの中に十神クンを殺した人がいるなんて…そんな絶望的な事が…起こる訳ないんだ！」

『そうだよ…人殺しなんて…そんなの、あり得ないし…』

モ「そう思い込まされてる時点で、オマエラは犯人に追い詰められてるんだよ、ほらほら、さっさと始めようか！クロとオマエラの命を賭けた真剣勝負！そして、その真剣勝負はもう始まってるんだ！誰かが誰かを殺そうと企んだ時点でね！」