【狛枝凪斗】この薔薇を君に【男主】 (ページ34)

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八十一本ページ34

威榧side

みんなは…いや俺も
その光景を一生忘れることは出来ないと思う
一生忘れることは出来ない

俺達がそこで目にしたのは…
〝超高校級の御曹司〟十神白夜の
変わり果てた姿だった

ソ「十神…さん…？え？どうして十神さんが…？」

小「い、いや…いやあああああああああああッ！！」

背中に悲鳴を浴びながら…
俺は呆然と…立ち尽くしたまま…
…かつての〝仲間の死体〟に
じっと見入っていた

小「…ど、どうしてっ！？」

弐「なんじゃああああ！こりゃあああああああああああ！！」

筒「うわああああああああっ！！！」

花「あぎゃあああああああああああっ！！」

左「こ、こんなの…あり得ねーって…！ふざけんなって！何かの間違いだッ！」

澪「これ…本物の血じゃないっすよね？ジャムとかタレとか…だ、だ、だって…こんなの…あぶあぶあぶあぶあぶあぶあぶ！」

モ「いやはや…大変な事になりましたねぇ…大変っ、面白い事になりましたねっ！絶海の孤島と化したジャバウォック島を舞台に、遂に〝最初の殺人〟が起きてしまいました！」

日「さ、殺人…？」

狛「ちょ、ちょっと待ってよ！じゃあ、これって！」

モ「うぷぷ…もちろんだよ…十神クンは…オマエラの中の誰かが殺したんだよ」

日「なッ…！？」

『そんな…』

モ「あの死体を見れば一発でわかるじゃん、これが殺人だって事くらいはさ、ほら、醜い顔だよね…他人のエゴのせいで無理やり人生を終わらされた自分の人生を心の底から呪ってる顔だよ…こんな死に顔になるなんて…これが殺人じゃないなら、じゃあ、なんだって話だよ！きっと…この島から帰りたくて仕方ないヤツが、十神クンを犠牲にしたんでしょうね」