七十九本 ページ32
威榧side
みんなに支えられて起き上がった罪木さんが
泣き止む様子は無い…
まぁあんな姿を人に見られて
…泣かない方がおかしいけど
罪「うゆぅ…ひっく…う…ううううぅぅぅ…毎度お騒がせして…ごめんなさぁい！」
小「うん、気を付けようね…今度からさ」
左「おっ、良かった！こっちも明るくなってんじゃん！」
西「左右田おにぃがブレーカー入れてくれたんだね！珍しく大活躍だったじゃーん！」
筒「うぇぇん！明るくなってよかったぁ！」
左「いや、それが…ブレーカーのある事務室には辿り着けなくてよォ…」
小「え？じゃあ、どうして電気が点いたの？」
左「さぁ…」
小「『さぁ』じゃないわよ！この役立たず！」
左「だー！しょーがねーだろッ！あんな暗い中を事務室まで辿り着けっかよ！」
ソ「…あらら？」
狛「ソニアさん…どうしたの？」
ソ「いえ…十神さんが見当たりませんけど、どちらに行かれたのですか？」
狛「…え？十神クン？」
俺達はすぐに辺りを見渡した
確かにそこには、十神君の姿は見えなかった
小「へ、変だね…さっきまでいたはず…だよね？」
澪「停電の間に…どっか行っちゃったんすかね？」
日「あんな真っ暗の中をか…？」
狛「なんか…ちょっと心配だね、一応、手分けして探してみようか、ボクとAは倉庫を見てくるから、日向クンは入口の確認をお願いできる？」
日「あ、あぁ、わかった…」
左「じゃあ…俺は今度こそ事務室に行ってみっかな」
ソ「わたくしは廊下を見回ってみますね」
終「オレはここで待ってんぞ、まだ飯の途中だし…」
この状況でまだ食べるのか…
弐「ワ、ワシはっ…トイレを…漢らしくトイレの確認をするとしようっ！！」
漢らしく…どういう意味…？
西「もー、豚足ちゃんったら、停電くらいで真っ先に逃げちゃってさー…クスッ…情けないリーダーだね、見つけたらデコピンの刑だよ…」
それにしても…十神君はどこに消えたんだ…？
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作者名：コヒ・ミルキー | 作成日時：2023年11月18日 11時
