七十八本 ページ31
日向side
〜バチン！〜
………………
あれ…？なんか急に真っ暗に…？
？「うわっ、停電だよ！」
て、停電って…
えっ！？停電！？
？「おいっ、何も見えねーぞ！？」
暗闇にかき立てられた恐怖が
一瞬にして洪水のように周囲を飲み込んでいった
？「ま、真っ暗だよ！もうお先真っ暗だよっ！」
悲鳴や逃げ惑う足音が
暗闇の大広間に響き渡り…
すぐに別の音に飲み込まれていく
？「み、みんな落ち着いて！こういう時は落ち着かないと！」
？「わーん、足踏まないでよー！」
？「うぇーん！怖いよー！」
？「おいっ、お前何をしているっ！」
窓が塞がれていたせいもあって
停電になった旧館は完璧な暗闇だった
完璧な暗闇だからこそ…
いくら待っても目が慣れるような事はない
？「やめろっ！！」
？「いてっ！」
？「うわっ！！」
？「電気付けろって！飯が食いずれーじゃねーか！」
？「みんなー、どこにいるのー？て、停電って…厨房だけじゃないのー？」
？「これって、ブレーカーが落ちたんじゃないですか？」
？「ちょ、ちょっと待ってろ！俺が壁伝いに…何とかしてくっから…！」
俺達は暗闇の中でただひたすら
この恐怖から解放されるのを待った
ひたすら待って…
しばらくしたところでようやく…
〜バチン！〜
「あ…！」
ようやく大広間に明かりが灯った…その瞬間
…俺達は驚くべき光景を目の当たりにした
ソ「あ、あれは…っ！！」
それは…変わり果てた罪木蜜柑の姿だった
罪「ご、ごめんなさぁい！また転んでしまいましたぁ！」
日「だ、だから…どうやって転べばそんな風になるんだって！」
左「わーい！エ ッチなポーズだー！あからさまなサービスシーンだねー！」
西「ひっ…ひぃやあああ…ら、らめれすぅ！見ないでくらはーい！」
澪「うひょひょひょ…こいつはたまんねっす…！真昼ちゃーん！シャッターチャンスだよー！」
小「ダ、ダメに決まってるでしょ！」
罪「ひぅっ…許してよぅっ…！もう許してぇっ！くらさいいいい！」
ソ「み、みなさん…そろそろ助けてあげましょうよ」
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作者名：コヒ・ミルキー | 作成日時：2023年11月18日 11時
