七十四本 ページ27
威榧side
小「あ、やっと戻って来た！」
終「おい、そろそろ始めよーぜ！腹が減って仕方ねーよ！」
終里さん…さっき一個食べてなかった？
あんな大きいの食べてもまだ足りないんだ…
十「…いや、片付けなければならない問題がまだ残ってる」
終「え？まだ何かあんのか？どいつをぶちのめせばいいんだッ！？やってやるから教えろ！」
十「そういう話ではない…危険物を入れたこのジェラルミンケースをどこに保管しておくかという問題だ」
左「ここに置いておくんじゃダメなのかよ？」
十「ケースには鍵を掛けてあるから、問題ないとは思うが…やはり、念には念を入れて、どこか安全な場所に保管しておくべきだな」
ソ「それなら…旧館の奥に倉庫のような部屋がありましたよ？」
十「あの倉庫か…しかし倉庫に放置しておく訳にもいくまい」
辺「ならば、誰かが見張っていればいい、それなら安全だろう？」
西「えー？誰かって誰がー？」
辺「…もちろん私がやろう」
罪「えっ…いいんですか…？じゃあ…お言葉に甘えちゃおうかなー、なんて」
澪「だけど1人は寂しいっすよ？」
辺「構わないさ…元より人が集まる場所は得意ではないのだ」
澪「なはッ！曲名でたとえるなら、『倉庫のロンリーガール』って事っすか！」
筒「なにそれー？」
辺「ただ、せっかくこれだけの料理があるのだ…取り分けて倉庫に持っていってもいいか？」
花「えぇっ、もちろんだとも！」
狛「でも…どうせ見張りをするのなら、倉庫以外の場所の方がいいかもしれないよ」
『なんで？』
狛「あの倉庫ってゴチャゴチャしてる上に、薄暗くてクモの巣なんかもビッシリで…それに、ボクも大広間で手いっぱいだったから、倉庫まで手が回ってないんだよね、そんな時間に長時間いたら…人体に悪影響がありそうだな」
『確かに…聞く感じだと持っていく料理も痛みそうだな』
十「であれば…事務室での見張りを頼もうか、あそこにはブレーカーもあったはずだ、ついでに、それを見張ってもらうのもいいだろう」
狛「うん、事務室ならいいね、あそこは幸い、そこまで汚れてなかったはずだよ」
辺「…わかった、事務室で見張っていればいいんだな？では私は行くとしよう、後はみんなで存分に楽しむといい…」
そう言って辺古山さんは
料理を持った皿とジェラルミンケースをもって
大広間を出ていった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 4人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：コヒ・ミルキー | 作成日時：2023年11月18日 11時
