七十三本 ページ26
筒見side
僕は今、テレビとかで先輩達がやってたものを
僕なりに研究して、仕上げたマジックを披露している
十神君がどこかに行っちゃって暇だからね
ちょびっと失敗したりもしたけど
よっぽど勘のいい人しか気づかない程の小さいミスだし
マジックの中盤やラストに支障はきたしてないから
まぁ大丈夫かなーって思ってる
超高校級の俳優なのになんで演技しないのかなーって
何人かには思われてそうだな…
まぁ僕もそう思ってるけど
仕方ないよね、だってみんなが知ってるのは
テレビの中のきちんと衣装を着た僕なのに
こんな可愛い格好した僕が
シリアスな役をやってもカッコつかないもんねぇ
だから僕はみんなが感心するような
すごい！って思えるようなマジックを
記憶の中から絞り出して披露してるんだぁ
僕って優しいよねー
西「あれー？もう終わりー？もっと見たいよー！」
「やりたいのは山々なんだけどさー、ネタ切れっていうか正直いうと疲れちゃったみたいなねー？」
左「筒見がここに来てからずっとやってるもんな…」
罪「うふふ、お花を出したり鳩を出したり、重力を無視して宙に浮いたり…とても素敵でしたぁ」
ソ「マジックというのはこれ程までに素晴らしいものなのですね！もっともっと見たいですわ！」
終「おい、それで肉出せねーのか！？」
ソニアちゃんと蜜柑ちゃんはともかく
赤音ちゃんはやらないと大人しくならなそうだから
机の上に並べられた料理の中から一つ拝借して
派手な演出の中からお肉を出した
…低レベルなマジックでも
ソニアちゃん達はすごい楽しそうだった
左「お前…凄いな、アドリブ力っつーの？」
「まぁー僕プロだから！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 4人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：コヒ・ミルキー | 作成日時：2023年11月18日 11時
