五十八本 ページ11
威榧side
［キーン、コーン…カーン、コーン］
モ｢［えーと、希望ヶ峰学園修学旅行実行委員会がお知らせします…オマエラ、グッモニンッ！本日も絶好の南国日和ですよーっ！さぁて、今日も全開気分で張り切っていきましょう〜！］｣
悪意の塊であるモノクマ…かな？
そいつが鳴らしたチャイムで目が覚めてしまった
ていうか、夢じゃなかったんだ…最悪
意識をはっきりさせたいけど
寒いし、重いし、眠い…
このまま横になってたら多分…寝れる
そう思ってたのに
腕を引かれて俺の体は強制的に起き上がった
狛「A…起きて」
凪斗の声を聞いて脳が段々と覚醒してきて
今がどういう状況か、理解するのは簡単だ
多分昨日海から上がってから、俺は気を失ったんだ…
狛「おはよう、良かったよ無事に目覚めてくれて…」
気絶させた本人に言われると…イラッとくるものがあるな
俺は倒れたのに、凪斗はいつも通りだし…
『寒い…』
狛「昨日ので冷えたかな」
凪斗の手は…いつもは冷たいのに
今の俺には温かく感じた…
凪斗は俺とそんなに変わらないのに
手が、俺よりも大きい
男子の中では細い方なのに
手だけはちゃんと男なんだな…とたまに思う
狛「…少しは褒めてくれてもいいんだよ、びしょ濡れのAをここまで運んできたんだから……あ、寒くてボクにしがみつくA、可愛かったよ？」
『知らないしそんなの……早く行こうよ…ずっと籠ってる訳にもいかないし…他にも安全な場所があるかもしれないし』
このまま部屋にいたら
凪斗に何されるされるか分かったもんじゃない…
外に出たらまたあの優しそうな彼に会えるかもしれないし
日向君にも…会いたい
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作者名：コヒ・ミルキー | 作成日時：2023年11月18日 11時
