【狛枝凪斗】この花を君に【男主】 (ページ10)

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九本ページ10

狛枝side

？「あ、あれ？これは幻覚かなー？僕にしか見えない幻覚が見えてるのかなー？」

威『いや、俺にも見えてるよ…』

？「つーか、なんでチワワが喋ってんだよ！？」

威『どう見てもウサギでしょ…あれ』

皆は全員が顔には出さないものの
少なからず混乱しているようだった

小柄な彼はAを揺さぶって
今ここは確実に現実か？と聞き出していた

ウ「いいでちゅけど、その子死んじゃいまちゅよ？」

？「わ、ご、ごめん…えーっと…皆はどう思う？ぼ、僕は歌って踊れるぬいぐるみとか聞いた事ないんだけど…」

一応ボクも考えたけど、何も思い浮かばない

少し小柄な彼はあの変な人形をラジコンか何かだと言う

…確かにそう言われたらそう思えるけど…
見る限り、おもちゃには見えないな

？「どうやって動いているかなど問題ではないそれより、その口振りからして…お前は知っているようだな、俺達がどのような状況に置かれているかを…！」

ウ「もちろん知ってまちゅ！」

ウサギが言うにはあれは
この修学旅行の引率の先生なんだって

威『修学旅行…？俺達入学したばっかだよね…凪斗』

「うん、その筈だよ」

Aは考えすぎて頭が痛くなったのか
端の方でしゃがみこんでしまった

？「おい…修学旅行とはどういう意味だ？」

ウ「教職員の引率の元で生徒さんが団体行動旅行をする学校生活における大イベントでちゅね！」

威『…そういう定義を聞いてるんじゃない…』

あのウサギ…ボケてるの？

ウ「では、さっそく楽しい修学旅行の旅に出発しまちょーう！」

出発…？