七本 ページ8
威榧side
？「は？出れねーってなんだよ？」
？「お前はこいつらが試しているのを見てなかったのか」
突然大きな人に指を刺された…顔怖…
彼はさっき俺達が扉の前で
何を試していたかのを聞きたいらしい
『え、あぁ扉が開かないって…』
？「えっ！？ま、まさか！」
彼は慌てて扉に駆け寄ると、力任せに扉を引いたんだけど
？「あ、開かないっ！開かないよっ！？」
人より巨大な彼はここに来てしばらくたった後
用を足しにトイレに行こうとしてんだけど
扉がビクともしなかったらしい
確かに顔色悪かったけど…そんな理由だったとは
『今は…大丈夫なの？』
？「いや…根性で抑えておるが溢れ出るのも時間の問題…」
時間の問題…じゃねぇよ恐ろしい…
誰より強そうな彼全力でも開かなかったくらいだ
俺や他の皆の力では到底不可能…
？「えー、開かないってどうしてー？そんなのおかしいよー！」
『全員が眩暈を起こすっていう事が起きてるし、他に非現実的な事が起きても』
？「ちょっとうるさいんだけどー陰キャ包帯くーん」
ｳｯ…
彼女の言葉はしっかりと心に刺さる…
可愛らしい見た目だから、余計に…
最後に入ってきた彼が言うには
外から入る分には普通に入れたと
確かに俺が入ってきた時も鍵が掛かった感覚はなかった
？「一体どういう原理かはわからんが…とにかく…私達がこの教室に閉じ込められたのは間違いないようだ」
…閉じ込められた…？
敢えて口にしなかったことを言われ
いよいよ認めざるおえなくなった…
？「な、なんだよ…それ…？」
現実離れした事に頭が痛くなる
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作者名：コヒ・ミルキー | 作成日時：2023年11月11日 3時
