四十九本 ページ50
日向side
モ「だってー、島から出る条件が“みんな仲良く”とか、そんなのヌルくて退屈でしょ？だから、ルール変更！もし、この島から出たいなら、仲間の誰かを殺してくださーい！そして“学級裁判”を逃げ延びてくださーい！」
七「…学級裁判？」
モ「そうっ！学級裁判こそが、この『コロシアイ修学旅行』の醍醐味なのです！オマエラの間で殺人が起きた場合…生き残ったメンバーは、必ず学級裁判に参加して貰う事になります、学級裁判の場では、殺人を犯した“クロ”と、それ以外の生徒“シロ”との対決が行われます、学級裁判では『身内に潜んだクロは誰か？』をオマエラに議論して貰って…その後の“投票”でオマエラが導き出した答えが正解だった場合は…殺人を犯したクロだけが“おしおき”となり、残った他のメンバーだけで修学旅行を続行します、ただし、オマエラが間違った人物をクロとしてしまった場合は…罪を逃れたクロだけが生き残り、残ったシロ全員が“おしおき”されてしまうのです！」
モ「以上、これが学級裁判のルールなのです！つまり、誰かを殺して学級裁判。生き延びられれば、そいつだけは生きて島から出られるって訳だね、ただし、学級裁判を逃げ延びられなかった場合は、犯人だけが“おしおき”となる…うぷぷ、簡単でしょ？」
左「つーか…さっきから連呼してる“おしおき”ってのはなんの事だよ…？」
威『痛いのは嫌だよ…？』
モ「威榧くん大正解！ズバリ処刑の事なのです！！」
ソ「しょ…処刑！？」
モ「学級裁判後の愉快なおしおきタイム！これも『コロシアイ修学旅行』のお楽しみの1つだね、うぷぷ、どんな鳥肌モノのおしおきが飛び出すのか、今から楽しみだなーっと、なんちゃらクローで脳天串刺しとか、ユーモア満点なおしおきとかもあるかもしれないよね！」
あいつが言うには…殺し方は問わないから好きにしろと…
モ「それが、この『コロシアイ修学旅行』なのでーす！」
「…ッ！」
俺は…思わず胸を押えた
心臓の血管に太い針が入り込んだみたいに
胸の鼓動に合わせて鋭い痛みが走る…
そんな…自分でもよく分からない病状に陥っていた
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作者名：コヒ・ミルキー | 作成日時：2023年11月11日 3時
