四十六本 ページ47
日向side
ジャバウォック公園に着くなり
ウサミの叫び声があたりに響き渡った
ウ「ど、どこでちゅか！？どこに隠れてるんでちゅか！？」
「か、隠れてるって…誰に言ってんだ？」
〜うぷぷぷぷっ！！〜
「…え？」
ウ「やいやい！どこでちゅか？どこにいるんでちゅか？」
〜アーッハッハッハッハッハ！！〜
大きな笑い声が聞こえたと思ったら
動物を模したオブジェの後ろから
白と黒の色をしたクマのぬいぐるみが飛び出してきた
モ「やぁ！お待たせしました！ボクはモノクマ！この学園の学園長なのです！さてと、さっそうと登場したところで、まずは…ヌルいよ、ヌルすぎだよ！ヌルヌルだよっ！…えっ？ヌルヌルなの！？」
ウ「やっぱり…あんたでちたか！でも…どうして…？どうして、モノクマがここにっ！？」
…モノクマ？
モ「うっるさーいっ！ボクは怒ってるんだよ…オマエラのヌルいムードにに吐き気マックスなんだ、おいっ！何が『どっきどき修学旅行』だよ！退屈だよ！絶望的に退屈すぎるんだって！お陰で、全然盛り上がってないじゃないか！茶番はいい加減にしろって！もっと、こう…世間のニーズに応えろよ、平和で穏やかな高校生達の学園生活なんて、誰も望んじゃいないんだって、みんなが見たいのは…他人の不幸…そして絶望的だけなんだよ…」
九「な、なんだよ…このヌイグルミ…！言ってる事が滅茶苦茶だぞ…！」
十「一体…どうなっているんだ？こっちのヌイグルミはなんなんだ？」
ウ「ミナサン危険でちゅ！ここは、あちしに任せて下がってくだちゃい！どうしてモノクマがいるのか分からないけど、このマジカルステッキさえあれば…」
モ「やー！隙ありー！！あちょー！あちょー！」
ウ「やっ…やめっ…！」
モ「ちぇい！ちぇいちぇい！！」
ウ「きゃあああああああ！」
モ「じゃじゃーん！大･勝･利！」
ウ「ふわぁ！あちしのマジカルステッキがっ！！」
モ「さてと、完全勝利のその後は…そもそも、オマエは地味なんだよな、真っ白なウサギなんて地味過ぎるんだよな、という訳で、ボク好みに改造してやるよ！アーッハッハッハ！」
クマのぬいぐるみがそう言うと
またウサミと取っ組み合いになり
辺りに煙が舞っている…
モ「ボクに逆らうとどうなるか…噛み砕いて、噛み千切って、噛み締めさせてやるっ！」
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作者名：コヒ・ミルキー | 作成日時：2023年11月11日 3時
