三十九本 ページ40
威榧side
『田中君そんな言い方...』
花「そ、そもそも、逃げるにしたって、その方法がない訳だしさ...」
左「船はねーし...飛行機もハリボテだからな…」
辺「私が調べたところでは、外部との連絡手段も存在していないようだった...」
筒「ほんとほんと、スマホもどこまで歩いても圏外だったよ…」
辺「結論から言えば...救助を呼ぶのも困難という事だ」
終「んじゃ、泳いで帰りゃいいんじゃねーの？」
罪「そんなに泳げる訳ないじゃないですかぁ…！」
弐「気合いじゃああああああ！！」
小「だから無理だって！」
『あてのない海を泳ぎ続けるのはさすがに危険だよ…』
日「だ、だったら…木を切ってイカダでも作って...」
ウ「それはダメでちゅ！断固としてダメでちゅよ！ほら、修学旅行のしおりを思い出してくだちゃいよー！『ポイ捨てや自然破壊はいけませんよ、この島の豊かな自然を共存共栄しましょう』ね？ミナサンにはこの美しい南の島と共存しつつ、平和に仲良く暮らしていっていって欲しいんでちゅ」
日「な、何がルール違反だ…そんなの関係あるか…！」
十「…やめておけ、そのウサギはルールとやらには、やたらとこだわっているようだ、万が一、お前の行動がきっかけで全員に危険が及んだらどうするつもりだ？」
『十神君！…やめてよ…そんな事言うの…』
ウ「さ、さすがに“危険”は言い過ぎでちゅ！あちしはそんな事しないでちゅ！」
狛「日向クン…気持ちはわかるけどさ、いったん落ち着こうよ、ね」
罪「と、とりあえず…おかしな行動を取らない限りは、危険はないみたいですし…」
七「それに“希望のカケラ”さえ育てれば、すぐにこの島から出れるようになるんだよ？」
「し、信じるのか…そんな話を…？」
十「信じるしかないという話だ…少なくとも今はな」
澪「ねー、ところでウサミちゃーん！さっき放送で言ってた“プレゼント”ってなんすか？」
ウ「あっ、そうだった！いやっ！もちろん忘れてないでちゅけど…らーぶ！らーぶ！これでちゅよー！慌てないでねー！ちゃんと全員分用意してるから大丈夫でちゅよー！」
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作者名：コヒ・ミルキー | 作成日時：2023年11月11日 3時
