【狛枝凪斗】この花を君に【男主】 (ページ34)

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三十三本ページ34

日向side

「この島...どんだけ広いんだよ」

威『電子生徒手帳に載ってる建物はあと一つだけだから、他の人は多分そこにいるんじゃないかな』

これだけ歩いてるのに
そんなに時間が経ってないことに腹が立ちそうだ

狛「...A、さっきのホテルで休まなくて良かったの？」

威『わ、忘れてた...次建物が見えたらそこで休む...』

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威『あ、建物がある』

狛「スーパーマーケットのようだね」

「かなりデカイな」

南の島って言う位だし...
やっぱ、ここって海外なのかな

狛「これなら、当面の食糧や生活必需品も心配なさそうだね」

「...当面の？」

狛「こ、言葉のあやだよ」

「でも...本当に食える物とは限らないだろ、毒とか仕込まれてたらどうするんだ？」

威『日向君って...疑い深いんだね』

「疑って当然だろ、このスーパーだって異常だぞ、見ろよ！こんなデカいスーパーなのに、俺達以外に誰もいないじゃないか！」

狛「それは仕方ないよ、この島は無人島だってウサミも言ってたでしょ？」

「だ、だから、その無人島ってのが...うっ！！」

狛「...どうしたの？」

「いや、なんか...」

？「...............」

怪しげな視線を感じる...！

？「あ、ああ、あのぅ...えっと...そのぅ.....ご、ごめんなさぁい」

な、なんで泣いた！？

狛「ダメだよ、日向クン、女の子をいじめちゃ...」

「...俺は何もしてないぞ」

？「あ...日向さんって言うんですねぇ...良かったら、お名前を覚えてもいいですかぁ？」

「も、もちろん...覚えてもらって構わないけど...」

罪「わ、私は罪木蜜柑ですぅ、えっと...本当に心から何卒よろしくお願いしますぅ、えっとですね...その...えと...えとえとえとえと...うゆぅ...緊張しすぎて...頭が真っ白になっちゃいましたぁ...せ、せっかく...自己紹介の後の話題を5000パターンくらい用意しておいたのにぃ！」

詰め込みすぎだろ、それ...

狛「だったら、慌てないでゆっくり思い出してよ、ボクらはここでずっと待ってるからさ、キミの為にボクらの時間を割いて、ずっと待ってるからさ」