三十二本 ページ33
日向side
？「そこで止まれ、命が惜しいならそれ以上は近寄るな」
「...は？」
？「フッ、下がらぬか、良かろう...その勇気だけは認めるとしよう」
い、いきなり何言ってんだ、こいつ...？
？「ククク、俺様の呼び名を聞きたいか？ほとんど無謀とも言えるその勇気...だが...嫌いではない、その勇気を讃えて我が名を聞かせよう！貴様の人生の中でも忘れられぬ名になるはずだ！」
田「田中眼蛇夢...覚えておくがいい、いずれ、世界のすべてを支配する男の名だ」
せ、世界のすべてを...支配する...？
本気で言ってないよな？
本気だとしたらエライ事だぞ！
田「さて、今度は俺様が問おう、貴様は誰のマスターだ？」
「え...？」
田「答えよ、貴様が契約した種族はなんだ？」
「...は？なんだよ契約って？」
田「さっさと答えろ！だが、その頃には貴様は海の藻屑となっているぞ！」
「じゃあ、答えない方がいいじゃないか！」
狛「きっと...動物を飼った事があるんじゃないか、って聞いてると思うけど…」
「...動物？いや...飼った事がある動物なんて、小学生の時に学校で配られたオカヤドカリくらい...」
田「昆虫ではないかッ！ハッ！貴様の魔力はせいぜい5だ！このゴミめ！」
「ご、ゴミって...」
田「フン、ゴミをゴミと呼んで何が悪い！ゴミ風情が俺様と対等な口を聞くな！俺様を誰だと思っている！“制圧せし氷の覇王”と呼ばれた田中眼蛇夢だぞッ！」
「ちょ、ちょっと待て！出てる！なんか変なの出てるぞ！」
田「我が身を寝床にして邪悪を飼い慣らす...これぞ秘技“田中キングダム”だ！」
狛「ムツゴロウ王国みたいだね、さすがは“超高校級の飼育委員”ってところかな...」
田「破壊神暗黒四天王が一角...“蜃気楼の金鷹”ジャンPが言ってるぞ、あまり俺達を怒らせるな...とな、こいつらは手加減には慣れてないのだ、フハッ！フハハハハハハッ！！」
狛「えっと...彼って変わってるけど、飼育委員としてはかなり凄いらしいよ、どんな動物でも手懐けちゃうし、絶滅危惧種の繁殖に成功した事もあるんだって、巷では動物と会話できるとか...ま、冗談だろうけどね」
動物と話せる...確かにそのレベルの奇人だな
マフラーの中でハムスター飼ってるなんて
普通の感覚じゃあり得ないもんな...
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作者名：コヒ・ミルキー | 作成日時：2023年11月11日 3時
