三本 ページ4
威榧side
……扉がある…
…扉
…そんな事より……早くしなきゃ…
早く…この教室に…入らなきゃ
…入らなきゃ…？
……なんで入らなきゃいけないんだ…？
いや…とにかく……早くしないと…
ーーーーー
ーーーーーーーー
………あれ…
この広い教室の中には…知らない顔が並んでいた
心配してくれる人もいるけど
大半の人達は今の状況を理解しようとしてるみたいだ
この教室に窓はなくて外の状況が分からない
この場所には知ってる人は一人もいなくて心が休まらない
？「まだ混乱しているみたいだね」
？「もしかして貴方も…この学校の新入生なんですかぁ？」
この子の話を聞く限り、ここにいる皆は
希望ヶ峰学園の新入生らしい
なぜ集められているかは誰にも分からないという
？「早くこの現状をどうにかしろよ！」
？「ふん、弱い者程よく吠えるとはよく言ったものだな」
？「あ？弱い奴ってのは俺の事か？」
？「ちょっと二人ともー！喧嘩はやめようよー」
なんかピリピリしてる…
まぁこんな状況だし、拘束されてないのは幸運だけど
こんなとこに閉じ込められてたら無理もないか
？「な、何とか…平和にできないものですかねぇ」
？「みーんな初対面だし仕方ないっすよ」
？「おや、また誰か来たみたいだよ？」
そう言われて、さっき俺も使った扉の方を見た
するとよく見慣れた顔が入ってきた
『凪斗！』
狛「あれ？見慣れない教室だ、あ、A！やっほ〜」
知らない人達に囲まれている中
唯一の知り合いに会えて、心が少し楽になった
？「彼とは知り合いなのかい？」
『うん…まぁ昔からの』
？「それは良かった、知り合いがいると心強いからね」
この人は怖そうな他の人達と違って優しそうだ
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作者名：コヒ・ミルキー | 作成日時：2023年11月11日 3時
