二十二本 ページ23
狛枝side
この島は少し向きを変えると景色が凄い変わる
さっきの景色は落ち着く牧場だったのに
少し進むととても綺麗なホテルが立っている
「『ホテル・ミライ』か...日本語から取って付けられた名称みたいだね、この島で暮らせって言われた時は、野宿の心配もしたけど...こんな立派なホテルがあるなら安心だね、むしろ、快適に暮らせそうだよ」
日「快適も何もないだろ...この島で暮らさなきゃいけない理由もわからないのに...て言うか、なんで受け入れてんだよ！この島で暮らす気満々じゃないか！」
「ま、とりあえずここが拠点になるのは確かだろうし、色々と見て回ってみるとしようか」
日「.............」
あそこに沢山並んでるのはホテルのコテージかな？
もしかしたらAの部屋もあるかもしれない
？「...んだ、テメーは、気安く話し掛けてんじゃねーぞ、ボケ」
なんだか、彼は不機嫌だなぁ
？「なんだ、そのツラぁ！文句あんのかよテメー！」
「...お、落ち着いてよ、九頭龍クン、ボクらは自己紹介しに来ただけなんだからさ」
？「...あぁ？自己紹介だ？」
「ほら、彼との自己紹介がまだだったでしょ？」
九「フン...九頭龍冬彦だ...言っておくがテメーらと馴れ合う気はねぇからな」
童顔で可愛らしい顔をしてる割には
やたらと態度が大きいんだよね
「九頭龍クンってね...あの九頭龍組の跡取りと目されている高校生なんだよ」
日「えっ！？九頭龍組って...まさかっ！？」
「さすがに、名前くらいは聞いた事あるよね？構成員は軽く3万人を超えるって言われている国内最大の指定暴力団...九頭龍組だよ、つまり...彼は“超高校級の極道”なんだよ」
ヤクザの跡取りなんて、ちょっとかっこいいなぁ
しかもあの九頭龍組なんて
「ちなみに、彼に“童顔”うんぬんは禁句らしいから気を付けた方がいいよ、指が何本あっても足りないかもよ」
日「狛枝...きっとお前は俺の命の恩人だな」
「ははっ、大袈裟.....じゃないかもね」
九「おい、コラ...終わったんなら、さっさとどっか行けや、ボケ」
十神クンとはまた違った態度の大きさだね
威『凪斗...下ろして...』
「え？もう大丈夫なの？」
威『うん、ありがとう...』
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作者名：コヒ・ミルキー | 作成日時：2023年11月11日 3時
