二本 ページ3
allside
まだまだやりたいところだけど
本当に苦しそうだからやめる事にした
もうちょっと苦しそうにしてるAも見たかったけど
威『ｹﾞﾎｯ…何…すんの…』
「なんか死にそうな顔してたからさ、つい」
威『…つい、じゃねぇよ…バカ…』
荒れた息を整えるAは顔が真っ赤だ
Aは全く気づいてないけどね
「あははっ、大丈夫？」
威『…誰のせいだよ…』
「うーん…Aが息を荒らげて、真っ赤になったのはキスをしたボクのせいかな？」
ボクがド直球に聞けば、Aはまた顔を赤くさせた
Aの表情の中には怒りも混じってるみたいだけどね
威『…もういいから！！早く学校行こうよ！』
狛「そうなると思って叔母さんには夜に食べるから分けてるように言っておいたよ」
いや、なんでだよ…凪斗の先読み
当たりすぎててもう怖ぇよ…
狛「ほらほら、早く」
俺のブレザーとカバンをかっさらって
凪斗はさっさと階段を降りていった
まぁ凪斗がこんなにテンションが高いのには理由があって
一つはあの希望の象徴とされる《私立希望ヶ峰学園》
そこに通える事になったからだ
本来ならば何かしら…
人より優れているものを持っていない人は
絶対に入学できないんだけど
凪斗の場合、抽選枠とでもいうのかな
全国にある学校の中から抽選でたった一人が選ばれる
超高校級の幸運として凪斗はこの学校に入学できたんだ
二つ目は多分というか…これは絶対なんだけど
俺と同じ学校に通えるから
それが一回だろうが一瞬だろうが
凪斗は喜ぶ…これは絶対…もう怖いくらいに
まぁ俺も結構嬉しいけどね
本人に言ったらまた変な事されそうだから
絶対言わないけど
ーーーーー
ーーーーーーーー
二人で勢いづいたのはいいけど
例の学園に着く前に俺倒れそう…
暑いし、人も多いし…何より疲れた…
狛「Aほら頑張って、もうすぐそこだよ」
やっとの思いで校門の前に着いた瞬間
暑さか疲労か、原因は全く分からないけど
突然頭が痛くなり、意識を失った
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作者名：コヒ・ミルキー | 作成日時：2023年11月11日 3時
