十七本 ページ18
日向side
狛「日向クン…この橋で海へ渡って少し離れた島に行けるみたいだよ？」
日「この向こうは…安全なのか？」
狛「それを調べに行くんでしょ？」
行ってみて安全じゃなかったら、どうするつもりなんだ…？
橋を渡ると綺麗なハイビスカスが沢山咲いていた
道を進んで行くと他の島に行ける橋があった
狛「橋を超えた向こうにも島があるみたいだけど、どうやら渡れないみたいだね」
「あぁ、そうみたいだな」
俺達は一番最初に見つけた曲がり角を通ってみる事にした
目の前に広がったのは広場と中央にある大きな銅像
ここは…公園になってるのか…
狛「周りを海に囲まれた公園なんて…うーん、気持ちがいいね」
呑気な感想だな…
とは言え、確かにこんな状況じゃなきゃ
ここでボーっと日光浴でも楽しみたいところだ
この状況じゃなければ…だけどな
ある程度辺りを見渡すと教室で皆をまとめていた奴がいた
？「…俺に用か？」
な、なんだか近寄り難い雰囲気っていうか
もの凄い威圧感だな…体格的にも
狛「あ、十神クン…ちょっと自己紹介をいいかな？」
？「…自己紹介？」
狛「ほら、日向クン」
「あ、どうも、俺は日向創って言うんだ」
？「……………」
何か言って欲しい…狛枝も…
十「俺の名は十神白夜だ……終わったぞ、これでいいだろう、下がれよ」
な、なんか…明らかに下に見られてるのが
ビシビシ伝わってくるけど…
狛「さすがは十神クンだよね」
「さすがって…どういう意味だよ」
狛「彼は、超高校級のみんなの中でも特に“別格”って言ってもいい存在なんだよ…巨大財閥である十神一族の御曹司で幼い頃からあらゆる帝王学を叩き込まれた人物…本人も既にいくつも会社経営に携わってて個人としても莫大な資産を築き上げているらしいよ」
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作者名：コヒ・ミルキー | 作成日時：2023年11月11日 3時
