十三本 ページ14
狛枝side
なにか飲み物でもあればAにあげれるんだけど
南国の島って言ってたし、探せばヤシの実もあるかも
……？あそこに倒れてるのって…最後に教室に入ってきた…
「ねぇ……聞こえる……？」
意識を失っていた彼の目が徐々に開いて、ボクと目が合った
だけどまだ意識が朦朧としている
「ねぇ、大丈夫？…だいぶ参ってるみたいだね？それはボクも…ううん、他の皆だって一緒だよだって、いきなり…こんなおかしな事に巻き込まれるなんて…ねぇ、聞いてる？」
まだまだ万全そうには見えないけど
さっきよりはマシになったみたいで
ゆっくりと立ち上がった
？「………………」
「ねぇ、本当に大丈夫？」
？「…放っておいてくれ」
まぁボクなんかには話し掛けられたくないとは思ったけど
「そ、そんな青い顔をした人を放置しておく訳にはいかないよ…」
？「…南の島…って言ってたよな…」
「…うん、そうだね」
？「………………」
彼は時々考えこんでいるようだった
ボクも出来れば早い内にこの島を調べておきたいけど
Aからは離れたくないし…
？「ん？これってカメラだよな……監視カメラ？まさか…これで俺達を監視しているのか！？」
「監視というよりも…ボクらに危険がないように見張ってくれてるって言えるとも思うんだけど…ま、気にしたって無駄な事は気にしたって仕方がないよね！」
分からない事を考えても時間の無駄だし…
「ねぇ、どうかな？そろそろ落ち着いてきた？えっと…いきなりこんな事になっちゃって混乱する気持ちも分かるんだけどさ…でも、まずは自己紹介くらいはしておかない？」
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作者名：コヒ・ミルキー | 作成日時：2023年11月11日 3時
