検索窓
今日:12 hit、昨日:10 hit、合計:9,320 hit

ページ39

光side





撮影の日から1週間が経った。

個々の仕事が多く
メンバーで仕事するのも1週間に1度くらい。




薮はミュージカルの本番も始まり、毎日忙しい。




らしい…




あの日から連絡も途絶え

お互い会わずの仲になってしまった。





いつもなら、どんなに忙しくても

2日おきにはどちらかの家に行っていたのに。




トークを見返すと

俺が送ったスタンプに既読が着いた状態で終わっている。





『はぁぁ、、、』





深いため息をついて

朝のルーティーンである挽いたコーヒーを飲みながら

今の感情にマッチした洋楽を聴く。





薮に会いたい、





そう心の中で呟いては消えていく。





素直に会いたいって送れればいいのに

この間のこともあったり、変なプライドがあったりと

ごちゃごちゃで送れない。





”ピロン”





通知を知らせる音に変な期待感が生まれる。




急いで画面を覗くと、、



















待ち合わせ場所である行きつけの喫茶店に着き

アイスコーヒーを頼んで相手を待つ。




待つこと10分程。





”カランカランカラン”




心地良い音と共に

小走りで近づいてくる高身長の男性。





”ごめん、おまたせ”





額に汗を滲ませながら向かい側のソファに腰掛けた。





『忙しいなら別日でも良かったのに』




”いや、、、今日話したくて、、ちゃんと謝りたかったし”





店員さんに俺と同じアイスコーヒーを頼み

お冷で喉をうるおした後、真剣な顔で俺に向き直った。





”あのさ、、俺、、”









俺と薮はずっと一緒にいられるのかな。

薮の隣は小さい頃から俺だった。

薮の誰の事も幸せに出来る笑顔とか、薮の男らしい顔とか

誰よりも子供で大人で、不器用で甘えん坊で

サッカーバカなとことか全部、全部知ってる。




抱きしめてくれる時もキスする時も、その後も

薮は俺に対して全部優しく接してくれる。

嫉妬深くて少し荒い所もあるけどそんな所さえ愛おしい。




俺しか知らない薮なのに、、

薮は俺から離れていってしまうのかな、、

そして、俺以外の人に、俺しか知らない薮を見せるのかな、














中「、、、薮くんの事が好き、、なんだ」

・→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (35 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
71人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:M. | 作成日時:2021年7月14日 3時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。