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『いっ、、、』
光の震えた声が聞こえる。
唇を離すと、白い肌に薄らと残る赤い印。
その少し下の所にもう一度口ずける。
『ん、、や、ぶ、、っ』
その後も、衣装で隠れるギリギリの所
数箇所に俺の印を付けていった。
その度に聞こえる光の震えた声。
その声が俺の気分を高めさせる。
「、、光」
唇を離して、光の両頬を俺の両手で優しく包み込み
目を合わせた。
「光、、、これからも俺のそばにいるって約束して、、」
光の大きな瞳が一瞬見開かれた。
「、、大ちゃんのとこにも、他のやつのとこにも、どこにも行かないって、俺の隣にいるって約束して、、」
こんなに必死になっている自分に笑えてくる。
でも、それほど光の存在は大きくて、大切なんだ。
光の唇に目線を落とすと
プックリとした可愛い唇に目が止まる。
指で唇をなぞって、ゆっくりと近づき、唇を重ねた。
つもりだった。
流れを止めたのは光だった。
光の大きな手のひらが俺の口元を抑えている。
『、、それは、俺のセリフだよ、、』
光はゆっくりと俺を見上げると
水分をたっぷり含んだ弱々しい目で睨んできた。
「、、は?」
『、、薮、、俺に隠し事してない、、?』
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作者名:M. | 作成日時:2021年7月14日 3時