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有岡side





有「べつに、、いつ好きになったとかは分からないんだけど、、」





いのちゃんに連れてこられたのは楽屋の隣の空き部屋。




ソファーに2人で座ってさっきの話の続きをする。





有「気づいたら、、っていうか、なんて言うか、、」





ほんとにいのちゃんに言って大丈夫なのかな、

誰にも話さないつもりだったのにな、、





伊「いつの間にか、光の行動が可愛く見えてきたり、触れられたりするとドキッとし始めちゃったんでしょ?」





有「っ、そうそう、、!」





見事に当たってて怖い。





有「でもさぁ、その時にはもう薮くんと付き合ってたし、」




伊「薮ねぇ、、あいつは手強いからなぁ」





ソファーの背もたれに寄りかかりながら

後頭部で手を組むいのちゃん。




んーっと唇を尖らせて何か考えている様子。





横顔綺麗だなぁとか唇ぶるぷるだなぁとか

場違いなことばかりが頭をよぎる。





伊「光に思いを伝えようとは思わないの?」




有「え!?、、いやいやいや!ないない!」





光くんに好きって!?いや、無理でしょ!!




今の距離感が1番良いし、想いを伝えたあとが怖いし 、、






伊「ぇぇぇぇ、伝えろよー」




有「俺はこのままでいいの。すぐ冷めると思うからさ」




伊「そんなこと言って、好きが増してるんじゃないの?」





いのちゃんの言葉にビクりと体が反応する。





伊「ほらー」




有「、、、だって、伝えちゃったらひか困っちゃうもん、」





今までだって何度か「好き」って言いそうになった。




2人きりでいた時とか

どうしようもなく可愛いくて仕方なかった時とか。




でも、その度に思うんだ。



光くんの隣には薮くんがいて

俺が入る隙間なんて無いんだって。





伊「自分の中で消化しきれないまま溜めてていいの?」




有「、、、」





やだよ、そんなの、



俺だってほんとはひかの隣にいたいし



薮ちゃんじゃなくて俺を見てほしいって思うし





伊「、、よしっ!じゃあ、今日飲みに行こ!」




有「、、2人で?」




伊「違うよ、俺と大ちゃんと光と薮、4人で」




有「は!?」




伊「てことで、戻ろー」




有「え、いやいやちょっと待って、、いのちゃん!?」





いのちゃんは俺を置いてそそくさと部屋を出てしまった。





あ〜もう、ほんとに大丈夫かなぁ、、、

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作者名:M. | 作成日時:2021年7月14日 3時

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