検索窓
今日:5 hit、昨日:10 hit、合計:9,313 hit

ページ14

薮side





少し眠そうな顔で、俺の名前を何度も何度も呼ぶ光。




そんな姿が可愛くて自然と顔がほころぶ。





『大好きっ』





え?





突然の言葉に頭が回らない。




俺の回らない頭が光の手によって簡単に引き寄せられ

一瞬だけ感じる柔らかくて甘い幸せな感覚。





え?え?





光のありもしない行動にまた頭が回らなくて

多分、今の俺は間抜けな顔をしているだろう。





光は下唇を少し噛みながら

頬を少し赤く染めて笑っている。





可愛い、、





ボーッと光を見つめていると

光はベッドから出ようとしていた。





その瞬間、今まで回らなかった頭が

ハッと急に回り始めて、気づいたら光の両肩を掴んで

ベッドに押し倒していた。





光は大きな目を見開いてびっくりしている。




『え、ちょ、薮?』





「光、ずるいよ、、」





さっきの行動も今の表情も

何もかもずるい。




俺は光の事でいつもいっぱいで

余裕なんて無くて

いつも必死なのに。





こういうことされると

保ってきた理性とやらがぶっ壊れる。





徐々に顔を近づければ

光は掴まれている肩をどうにか動かそうとしている。





『え、ちょ、ちょっとまって?、、今日仕ごt』





光の言葉を飲み込むように唇を塞いだ。





『ふっ、んっ、』





光の唇、柔らかい、ぎゅっと目を瞑る姿も可愛い。




角度を変えてもう一度唇を覆う。




肩を掴んでいた両手を

今度は優しく光の両頬に添える。




ぎゅっと優しく両手で光の頬を挟んで

何度も角度を変えながら深く口付けていく。





唇を吸い上げる度に体を震わす所も可愛い。




力のない手で俺の服を掴んでくるのも。




こういうことを許されるのが俺だけなんだって思うと

嬉しすぎて沸騰しそう。




酸素を求めてうっすらと空いた光の唇に

舌先を入れる。




ゆっくりと侵入していけば

奥にちょこんといる光の舌。




それをすくって容赦なく絡める。




肩をビクッと震わせて甘い声なんて出しちゃって。




どこまで俺を狂わせるんだよ。





『はぁっ、っん、』





お互いの吐息と絡める度に聞こえる音。




こんなんじゃ足りない。

もっともっと光をめちゃくちゃにしたい。

誰にも渡したくないし渡さない。

光は俺だけのもの。





ずっと、ずっと隣にいてくれて

ずっと、ずっと隣にいれると思ってた。





あの日がくるまでは、、。

・→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (35 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
71人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:M. | 作成日時:2021年7月14日 3時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。